2020 Fiscal Year Research-status Report
精神病症状を伴う双極性障害と統合失調症の神経ネットワーク~白質障害の比較解析~
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20K07966
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
城山 隆 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00252354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 正幸 三重大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (70219278)
長谷川 智規 三重大学, 医学部附属病院, 技術補佐員 (40799954)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 統合失調症 / 双極性障害 / 白質 / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究でTBSS-ROIの設定に使用する白質神経束のatlas maskについて、多くの研究ではFSL-implemented atlasのJHU ICBM-DTI-81 WM labels や JHU WM tractography atlasが用いられているが、本研究で解析対象とする白質領域はそれらのatlasに含まれていないものもあるため、atlas maskについて検討を重ねた。例えば前部帯状束膝窩部は、fsl-juelich-histological-atlasのcingulum (clipping range 20-95とする)を対象として、fslmathsを用いて左側 (MNI X: -1mm ~ -14mm, Y: 7mm ~ 46mm, Z: -12mm ~ 4mm) 、右側 (MNI X: 2mm ~ 19mm, Y:10mm ~ 42mm, Z: -12mm ~ 4mm) に限局した上で、近接するcallosal body (clipping range 50-100とする) と重複するvoxelsは除去するようにmask をcustomizeした。 また、FSL-implemented atlasでは上縦束 (SLF)は含まれているものの、幻聴と関連した報告の多い弓状束(AF)は含まれていない。Catani, Mらによれば最も腹側のSLFであるSLF IIIがAFのanterior segment に該当し、FSLeyes上で比較したところ、JHU WM tractography atlasのSLFはCatani, Mらのグループの作成しているNatBrainLab atlasのAFとほぼオーバーラップしているが、AFのanterior segmentよりもやや背側領域も含み、一部はposterior segmentも含んでいた。atlasによってsegmentationの基準が異なることから、複数のatlasから白質神経束のmaskを採用するのは避けるべきであり、atlasの選択は重要な課題であるため、今後も検討を続ける。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は統合失調症の被験者を5名新規登録し、拡散テンソル画像も撮像済である。精神病症状を伴う双極性障害(PBD)と統合失調症(SZ)の健常人と比較した認知機能の特性に関して、先行研究を調べてTBSS-ROIで解析すべき白質領域を絞り込む作業を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き登録を進める。認知機能と白質神経束の微細構造の障害について、統合失調症と気分障害の双方について先行研究を調べ、テンソル画像解析の方法上の改善についても検討する。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染拡大に伴い、学会参加や情報収集ための他施設訪問がおこなえなかった。感染予防のため診療に影響が及び、新規の被験者登録が増えなかった。次年度に論文・学会発表経費、被験者・協力者への謝金、および文献管理ソフトなどに使用予定である。
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