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2023 Fiscal Year Annual Research Report

高い抗腫瘍効果と副作用軽減を同時に目指す新規放射線治療法

Research Project

Project/Area Number 20K08003
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

長澤 慎介  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80835025)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 淳子  早稲田大学, 理工学術院(情報生産システム研究科・センター), 教授(任期付) (80415702)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords放射線防護 / 放射線増感
Outline of Annual Research Achievements

近年のがん治療の発展と相関し、放射線治療後のがん患者は長期生存を見込めるようになりつつある。その反面、生命予後の延長に伴い放射線治療の晩期副作用(組織の壊死や二次発癌)は無視できないものとなっている。特に生命予後の長い小児・若年者においてはその晩期副作用の影響が著しい。晩期副作用を低減させるために現状では照射される放射線量を減らす他ないが、照射線量を減らすと腫瘍制御率が低下するというジレンマがある。
そこでこの晩期副作用低減と放射線治療効果向上の両立を達成すべく、5-アミノレブリン酸(5-ALA)を放射線治療併用薬剤として利用する方法の開発を進めた。
本研究においては、5-ALA併用放射線照射時における正常細胞とがん細胞の生物学的変化の差異を評価した。細胞実験では、悪性腫瘍に対する5-ALA併用放射線照射群において線量に比例した放射線増感作用を認めた。一方、正常細胞に対する5-ALA併用放射線照射群では5-ALAを併用しない群に比べて生存率の向上を認めた。
晩期副作用の原因として微小な血管の閉塞-消退という機序も考えられるため、照射後のマウス脳病理切片から微小血管床の評価も行った。n数が小さいというlimitationはあるものの、5-ALA併用放射線照射群では放射線照射単独群に比べ微小血管床が保たれるという血管が得られた。
今後の臨床適応を目指して、5-ALAの放射線増感および防護能に関する基礎データをさらに収集する必要がある。

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Published: 2024-12-25  

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