• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2020 Fiscal Year Research-status Report

肺MRIによる肺結節スクリーニングとコンピュータ支援検出ソフトウェアの開発

Research Project

Project/Area Number 20K08045
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

吉川 健啓  東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (30293476)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 越野 沙織  順天堂大学, 医学部, 非常勤助手 (50801552)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords肺MRI / 肺がん / スクリーニング / 検診 / CAD / AI
Outline of Annual Research Achievements

令和2年度は主に肺MRIによる肺結節スクリーニングの実現可能性について検証を進めた.検診受診者を対象として肺MRIの撮像を行った.肺のような組織の撮像に適したultrashort echo time(UTE)技術を用い,呼吸停止下撮像および呼吸同期撮像を行った.同日の肺CTで1個以上の肺結節が描出された症例を抽出し,評価を行った.正常構造および肺結節描出能の定性的評価では,概して呼吸停止下撮像が呼吸同期撮像より優れていたが,一部の結節は呼吸同期撮像で呼吸停止下撮像より明瞭に描出された.肺結節については充実性結節とすりガラス状結節に分け,それぞれ信号雑音比およびコントラスト雑音比を算出することで定量的評価を行った.充実性結節,すりガラス状結節のいずれにおいても,呼吸停止下撮像が呼吸同期撮像より優れていた.呼吸停止下撮像,呼吸同期撮像のいずれにおいても,充実性結節の信号雑音比およびコントラスト雑音比は高く,すりガラス状結節の信号雑音比およびコントラスト雑音比は低かった.結論として,肺MRIによる肺結節スクリーニングは実現の可能性がある.呼吸停止下撮像が第一選択であり,時間に余裕があれば呼吸同期撮像を追加するのが望ましい.現状では,すりガラス状結節は充実性結節より検出が難しく,検出能の向上のために撮像技術の進歩などによる改善が望まれる.
肺結節スクリーニングのためのコンピュータ支援検出(computer-assisted detection,CADeソフトウェア)の開発については現在準備中である.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い,所属する研究施設での研究が制限されるという当初予期していなかった問題が生じた.一時は研究を中止せざるを得なかったが,その後制限が緩和され,感染拡大に最大限の配慮をしつつ研究活動が続行できることとなった.また,検診受診者数が激減し,症例の蓄積が予定よりも少なかったが,研究の遂行は可能であった.
上記のような問題はあったものの,肺MRIによる肺結節スクリーニングの実現可能性について検証を進めることができた.肺MRIの撮像を行い,症例,病変を抽出し,定性的および定量的評価を行った.肺MRIによる肺結節スクリーニングでは.呼吸停止下撮像が第一選択であり,時間に余裕があれば呼吸同期撮像を追加するのが望ましいこと,現状ではすりガラス状結節は充実性結節より検出が難しいことなどを示すことができた.

Strategy for Future Research Activity

肺結節スクリーニングのためのコンピュータ支援検出(computer-assisted detection,CADeソフトウェア)の開発について準備中である.対象症例および対象病変の抽出を行い,正解データを作成することを計画している.研究代表者らが開発した統合的プラットフォームであるCIRCUSのバージョンアップが進行中であり,症例リストの作成やペイント入力が以前より容易となった.この新しいCIRCUSを利用して正解データを作成する予定である.

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い,所属する研究施設から出張を控えるように指示があったこと,また参加を予定していた学会がオンライン開催となったことにより今年度は旅費が発生しなかった.新型コロナウイルス感染症の拡大あるいは終息については未だ見通せないが,状況が許せば次年度は情報収集,研究成果発表のために国内外の学会に参加することを計画しており,旅費,学会参加費に使用予定である.また,大容量ハードディスクなどの物品購入,論文校閲費,論文投稿料などに使用予定である.

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Feasibility study of nodule conspicuity for lung screening using ultrashort echo time MRI2020

    • Author(s)
      Koshino S, Yoshikawa T, Nomura Y, Miki S, Hanaoka S, Watadani T, Hayashi N, Abe O
    • Organizer
      2020 ISMRM & SMRT VIRTUAL CONFERENCE & EXHIBITION
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2021-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi