2022 Fiscal Year Research-status Report
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20K08049
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
片山 敬久 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (20423303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増井 浩二 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20783830)
菊池 隆 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構, その他部局等, その他 (60721909)
小島 伸介 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構, その他部局等, 研究員 (70378686)
萬 篤憲 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 政策医療企画研究部, 医長 (30210800)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / 小線源治療 / 若年 / 前立腺体積 / J-POPS |
Outline of Annual Research Achievements |
若年前立腺癌患者に対するシード治療の治療成績については、J-POPSのコホート1+2の症例で、60歳未満:716例、60歳以上:6005例を対象とした。統計解析の結果は、①傾向スコアマッチングを行っても60歳未満と60歳以上で生化学的再発率に有意差無し、②多変量解析で、生検陽性率高・生物学的効果線量低・グリソンスコア高・リスク群高・シード治療単独・登録時期早が生化学的再発と有意に相関していたが、60才未満か以上かは相関していなかった。③有害事象については、60才未満の方が、勃起能低下・G2以上の全尿路有害事象・頻尿/尿意切迫・直腸出血が有意に少なかった、であった。結論としては、シード治療は60才未満の前立腺癌患者にとっても優れた治療オプションであると思われた。論文をBrachytherapyに投稿し、アクセプトされ、2023年1月に刊行された。 前立腺体積の小さい前立腺癌患者に対するシード治療の治療成績については、前立腺体積<15cc:491例、15-20cc:1118例、>20cc:5043例を対象とした。統計解析の結果は、①前立腺体積3群(<15cc、15-20cc、>20cc)間で、生化学的再発率・前立腺癌特異死亡率・全死亡率・非遠隔転移死亡率に有意差無し、②多変量解析において、前立腺体積は、生化学的再発・前立腺癌特異死亡・全死亡・遠隔転移死亡・グレード2以上の有害事象、いずれの因子でも無かった、③多変量解析で生検陽性率高のみが、生化学的再発・前立腺癌特異死亡・全死亡・遠隔転移死亡すべてと有意に相関していた、であった。論文作成済で、現在投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
J-POPSコホート2の4573例のデータの固定、統計解析(若年前立腺癌患者に対するシード治療の治療成績、前立腺体積の小さい前立腺癌患者に対するシード治療の治療成績ともに)が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
若年前立腺癌患者に対するシード治療の治療成績については、片山が結果公表〔R5年4月~12月〕。 前立腺体積の小さい前立腺癌患者に対するシード治療の治療成績については、増井・小島・菊池が論文作成・投稿〔~R5年6月〕、増井・萬が結果公表〔R5年4月~R6年3月〕。
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Causes of Carryover |
前記の如く研究の進行が遅れたため、次年度使用が生じた。 令和5年度中に、旅費、学会参加費、英文校閲料、論文投稿料等に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)