2020 Fiscal Year Research-status Report
甲状腺癌放射性ヨウ素内用療法における定量解析の標準化と新しいバイオマーカーの確立
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20K08075
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
小西 憲太 浜松医科大学, 医学部, 助教 (30529607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和正 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20284507)
小松 哲也 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (50334769)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 甲状腺癌 / 放射性ヨウ素内用療法 / 補助療法 / 定量評価 / SUV / kBq/ml |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は補助療法目的で施行された放射性ヨウ素内用療法(RAI)の症例の解析を行った。1.11GBqまたは3.70Bq投与された計40例において、Symbia intevo 6にてSPECT/CT撮影を行い、Syngo.viaにてSUV値およびkBq/mlを測定した。SUV値およびkBq/mlを測定し甲状腺床の消失との関連を解析した。RAI後に甲状腺床の取り込みが消失したのは26例であった。消失率は3.70GBq投与群が1.11GBq投与群よりも有意に高かったが、kBq/mlやSUV値については1.11GBq群と3.70GBq群の間に有意差は認めなかった。一方RAI後に取り込みが消失した群では、消失しなかった群に比べて、kBq/ml maxおよびkBq/ml meanの値が有意に高かった。この結果は、The relationship between the quantitative evaluation of thyroid bed uptake and the disappearance of accumulation in adjuvant radioactive iodine therapy for differentiated thyroid cancer. Annals of Nuclear Medicine.35:159-166;166.2021に掲載された。 この他、定量精度を検証の準備を行った。検定時1850MBqのヨウ化ナトリウムカプセルを甲状腺ファントム内に配置し、Symbia intevo 6にてSPECT/CT撮影を週1回程度行った。I-131の物理学的半減期は約8日なので、様々な放射線濃度での検証が可能となる。得られた画像をSyngo.viaに取り込み、それぞれの定量値を求めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
甲状腺床へのI-131取り込みの定量評価は,甲状腺床の集積が消失することを予測する指標の一つとして有用であると考えられ、補助療法における解析結果は論文化することができた。定量精度に関する基礎自験についてもデータをほぼ取り終えており、おおむね順調に研究が進んでいると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
補助療法における解析は症例を増やしながら引き続き継続していく予定である。また、今後は転移を有する症例についての解析も行う予定であり、現在データを集計中である。 定量精度の実験についてもおおむねデータを取り終えており、解析は今年度中に行い論文化を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響で、参加予定であった各種学会がオンライン開催となり、旅費としての出費がほとんなかったため、次年度に繰り越しになりました。
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Research Products
(3 results)