2022 Fiscal Year Annual Research Report
甲状腺癌放射性ヨウ素内用療法における定量解析の標準化と新しいバイオマーカーの確立
Project/Area Number |
20K08075
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
小西 憲太 浜松医科大学, 医学部, 助教 (30529607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和正 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20284507)
小松 哲也 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (50334769) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 分化型甲状腺癌 / 放射性ヨウ素内用療法 / SPECT/CT / 定量評価 / SUV / kBq/ml |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度~2022年度は放射性ヨウ素内用療法(RAI)を施行した転移症例(肺転移、骨転移)の定量解析を行った。一部の症例をまとめて日本放射線腫瘍学会主催の第9回放射線治療・物理学セミナーにて発表した。治療効果のある病変部は定量値も低下傾向であり、治療抵抗性の病変は定量値がほとんど検出されず、画像上の視覚のみならず、定量値として評価が可能であることが示唆された。 2020年度は補助療法目的で施行された放射性ヨウ素内用療法(RAI)の症例の解析を行い、The relationship between the quantitative evaluation of thyroid bed uptake and the disappearance of accumulation in adjuvant radioactive iodine therapy for differentiated thyroid cancer(Annals of Nuclear Medicine 35: 159-166, 2021)として論文発表した。 また、2020年度の解析で得られた症例で喉頭浮腫を認めた症例が2例、2022年度に1例あった。他の症例と比較し、甲状腺床の定量値が相当高いことがわかった。喉頭浮腫の原因としてはアレルギーなど不明な点も多いとされているが、放射線量が多いことも浮腫の原因の一つかもしれないことが考えられた。現在は症例報告ができるよう論文化を進めている段階である。 また、定量評価は測定誤差や信頼性が問題となる。ファントムを使った実験を行い、実放射線量と、定量解析ソフトにて測定した定量値との関係に直線性があることを確認している。こちらについても論文化をするよう準備をしている。
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