2023 Fiscal Year Annual Research Report
PETテクスチャ解析を用いた間質性肺炎合併肺癌術後急性増悪予測バイオマーカー開発
Project/Area Number |
20K08081
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
室田 真希子 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (90437666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久冨 信之 香川大学, 医学部, 准教授 (20552045)
山本 由佳 香川大学, 医学部, 准教授 (30335872)
西山 佳宏 香川大学, 医学部, 教授 (50263900)
石村 茉莉子 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (60730348)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | PET / CT / 間質性肺炎 / 肺癌 / 術後急性増悪 |
Outline of Annual Research Achievements |
間質性肺炎合併肺癌術後の間質性肺炎急性増悪において発症リスク予測のリスク因子の一つがCTのUIPパターンであるが、本研究ではFDG-PETのFDG集積による急性増悪の指標に関して解析方法を考案する。 前回までの検討にて、2016年1月~2019年12月の当施設における肺癌手術例にて術前の18F-FDG PET/CT及びthin-slice CTを含む胸部CTを施行した症例に関して間質性肺炎の有無をデータベース化し、間質性肺炎はCTにてUIPパターン, probable UIPパターン, indeterminate for UIPパターン, alternative diagnosisパターンを分類している。今回は、この中からUIPパターンの19例を抽出している。これらの例に対し、フラクタル解析を含めたFDG集積の指標とIPの臨床的指標との関連、及び急性増悪の有無について検討した。対象は男性17名、女性2名 平均75.3歳 (63-86歳)。急性増悪は術後30日以内に発症したもので、文献を参考にそれ以降に発症したものをchronic exacerbationとした。 その結果、急性増悪が認められたのは1例のみで、2例にchr. exacerbationが認められた。SUVmaxの平均値は2.53、SUVmeanの平均値は2.03、フラクタル次元の平均値は2.50であり、急性増悪に関しては1例だけであり詳細な関連は検討出来なかったが、SUVmax、SUVmeanにおいては集積が高め、フラクタル次元においては値がやや低めであった。SUV値と臨床的指標との関連は%DlcoとFDG-PETのSUVmax(r=-0.749)及びSUVmean(r=-0.743)にそれぞれ1%未満で有意な相関が認められた。フラクタル次元に関しては臨床的指標との相関は認められなかった。
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