2021 Fiscal Year Research-status Report
Nimesulide derivatives for COX-2 imaging; in/ex vivo evaluation
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20K08088
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Research Institution | Tohoku Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
山本 由美 東北医科薬科大学, 薬学部, 助教 (70613446)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | COX-2 / イメージング / ニメスリド / 標識合成 / 安定性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、代表者が見出した新規ニメスリド誘導体に着目し、国内外において未だ成功例のない、COX-2イメージング剤の開発を行うことを目的としている。 代表者のこれまでの研究において、ニメスリド誘導体はin vitro/in vivoともにCOX-2イメージング剤として望ましい挙動を示し、有力なCOX-2イメージング剤候補化合物であると結論付けられている。本研究は一連の研究の次の段階として、COX-2を発現する様々な病態モデルを用いて評価することで、ニメスリド誘導体のCOX-2イメージング剤としての有用性を明らかにし、臨床使用への可能性を探るものである。 当該年度において、これまで評価してきたC-11標識ニメスリドメトキシ誘導体3種類に関する評価結果をまとめ、原著論文として報告した。 また、当該年度計画である「中枢を標的とした病態モデル動物による評価」のために、これまで評価を継続してきたI-125標識ニメスリドp-ヨウ素誘導体およびm-ヨウ素誘導体の脳におけるex vivoオートグラフィを行い、各化合物の脳における分布および、その特異的結合の有無を評価した。評価の結果、脳におけるCOX-2特異的な分布を認めることはできなかったが、m-ヨウ素誘導体がCOX-2分布とは異なる特徴的な分布を示したことが明らかになり、新たな脳内物質イメージング剤としての可能性が期待される結果となった。 現在は次年度の計画である「末梢を標的とした病態モデル動物による評価」のために、炎症モデルマウスを用いた評価を進めており、炎症部位における化合物の化学形の分析を試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和3年度では、「中枢を標的とした病態モデル動物による評価」を計画した。具体的には、ex vivo評価として脳切片を用いたARG(オートラジオグラフィ)を行い、画像化してその分布を精査するというものであった。 マウスにI-125標識ニメスリドp-ヨウ素誘導体あるいはm-ヨウ素誘導体を投与したのち、各タイムポイントにおけるマウス脳ex vivoオートグラフィを行い、各化合物の脳における分布および、その特異的結合の有無を評価した。 また、切り出した切片を用いてHE染色あるいは免疫組織化学染色を行うことで、COX-2タンパクの発現を調べることもできた。 令和3年度の研究実施状況において、上記研究計画に含まれる実験のおおよそを行うことができ、既に令和4年度の研究計画への移行を始めていることから、(2)おおむね順調に進展している と判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度において、当初の研究計画に従いおおむね順調に進展したことから、令和4年度においても当初の研究計画に基づき推進していく予定である。 令和4年度では、「末梢を標的とした病態モデル動物による評価」を計画した。具体的には、ニメスリド誘導体を用いて、末梢を標的とした病態モデル動物による評価を行う。 末梢を標的とした病態モデルでは、既にモデル作成方法を確立した炎症あるいは腫瘍モデル動物を作成し、ニメスリド誘導体の炎症あるいは腫瘍への集積が、COX-2の発現量と相関するか否かという観点で精査する。
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Causes of Carryover |
(理由) 次年度使用額は594,658円であり、おおむね予定通りに支出してきたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、参加予定の学会(日本薬学会学術総会)などがオンラインに変更となったり、出張しての実験が延期となったりして旅費が節約されたほか、消耗品の節約や値引きがあったため、残額が生じたものと思われる。 (使用計画) 翌年度以降に請求する研究費とあわせ、当初の計画通り物品費を中心として使用していく予定であるが、計画上、サイクロトロンを用いた実験なども含まれることから、出張旅費にも使用するとともに、論文としてまとめるために必要な謝金などにも使用していくことを視野に入れる。
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Research Products
(11 results)