2020 Fiscal Year Research-status Report
microstructural anlaysis of neurite in the patient with migraine
Project/Area Number |
20K08099
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
柴田 靖 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50400685)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 片頭痛 / DTI / NODDI / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
片頭痛の病態は依然明らかでなく、診断は症状のみからなり、診断に有用なbiomarkerは確立されていない。我々は分子拡散を画像化するMRIである、diffusion tensor imaging(DTI)やneutirte orientation dispersion and density imaging(NODDI)などを研究してきた。本研究では片頭痛患者に頭痛日記を記載してもらい、DTIとNODDIを撮像する。頭痛日記の記録より撮像日と片頭痛発作の間隔を測定する。また中枢神経疾患のない健常者も患者と年齢、性別を合わせて、同様に撮像する。 現時点で、健常者の撮像は順調に進んでいる。片頭痛症例のDTI, NODDI撮像も進んでいるが、患者が頭痛日記を正確に詳細に記載しているとは限らず、頭痛発作との間隔の測定は十分にはできていない。さらに、症例を蓄積して解析する予定である。 日本頭痛学会総会において、シンポジウムに採択され、以下の演題を発表した。 柴田 靖:シンポジウム 脳画像検査からみた片頭痛の病態生理 Diffusion tensor imaging 第48回日本頭痛学会総会 2020.11.7-8 つくば NODDIは神経突起の分散などを画像化することが可能であり、片頭痛周期によって、ダイナミックに変化が確認できれば、片頭痛発作の病態理解が進み、片頭痛発作の予測、予防、治療が可能となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例の蓄積はできている。 ただし、頭痛日記の記載に問題がある症例もあり、すべての症例で有効な解析ができない見込みもある。
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Strategy for Future Research Activity |
症例数を増加して、頭痛発作との関連を確認して解析できる症例を増加させる予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの世界的蔓延により、国内外の学会のほとんどが、中止かWEB開催となったため、旅費、宿泊費、参加費がかなり減額した。 また、アルバイトなどの助けを要することも少なく、人件費も減額した。 今年度の未使用額は、次年度以降に学会が開催されれば、旅費、宿泊費として使用予定である。
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Research Products
(6 results)