2022 Fiscal Year Research-status Report
心臓CTを用いた心筋組織性状評価:心アミロイドーシス診断ストラテジーの確立
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20K08114
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
尾田 済太郎 熊本大学, 病院, 准教授 (80571041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木藤 雅文 熊本大学, 病院, 特任助教 (40744909)
高潮 征爾 熊本大学, 病院, 助教 (50573599)
辻田 賢一 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (60571263)
中浦 猛 熊本大学, 病院, 准教授 (90437913)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 心アミロドーシス / CT-ECV / MRI-ECV |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、心アミロイドーシス診療へCT-ECVを臨床導入させる目的に心アミロイドーシス群に特化した症例群でCT-ECVとMRI-ECVを詳細に比較し、CT-ECVの臨床的妥当性と有用性を検討した。結果、すべての心筋セグメントでCT-ECVとMRI-ECVに高い相関を認めた:前壁r = 0.77(P<0.001)、中隔r = 0.87(P<0.001)、下壁r = 0.79、側壁r = 0.82、全体r=0.88。 各種臨床パラメータとの関係では血液検査のトロポニンT、超音波検査における心筋長軸方向ストレイン(Global Longitudinal Strain)、MRI機能解析における左室駆出率と中等度の相関を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね計画通りの進捗である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、心アミロイドーシスの治療効果判定としてのCT-ECVの役割や心房細動症例におけるCT-ECVの活用について検証する予定である。
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Causes of Carryover |
データ解析用ノートパソコンを当初は2台購入予定であったが、現時点では1台で対応が可能であったため、もう1台の購入を保留している。また、新型コロナウ イルス感染拡大の影響で出張旅費の計上が少なかった。そのため、次年度使用額が生じたと考える。今後、状況に応じてデータ解析用ノートパソコンの購入や出張 計画を立てる予定である。
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