2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K08144
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
斉藤 アンネ優子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30348916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 洋 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30213804)
野澤 桂子 目白大学, 看護学部, 教授 (30469449)
染谷 正則 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (60404711)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 全脳照射 / アピアランスケア / 頭髪温存 / IMRT |
Outline of Annual Research Achievements |
転移性脳腫瘍に対する標準的治療の1つは全脳照射であるが、副作用としてほとんどの症例で脱毛が認められるが、脱毛が生じる時期や割合、再発毛までの時期などの研究データは乏しい。これを解明し、さらに、強度変調放射線治療(IMRT)を利用した頭髪温存全脳照射と比較をするためのデータベースを作成するため、多施設共同の全脳照射の観察研究を行った。内容は、通常の全脳照射を行い、定期的な頭髪の撮影とアンケートを取得した。 2023年度に関しては、この観察研究で登録され全脳照射が行われた69例の経過観察(定期的な頭髪の写真撮影とアンケート調査)を行なった。頭髪の脱毛時期、再発毛時期について調査をしたまとまった研究は存在しておらず、われわれが開始している介入研究に限らず、今後のアピアランスケアの研究のベースとなるデータが得られたものと思われる。 最後の登録症例の48週までの経過観察が2024/1/31で終了し、2024年度に画像解析チームを中心に画像解析、またアンケートデータの解析が始まる予定である。 2023年度には、IMRTによる多施設共同の頭髪温存照射を行う介入研究も開始された。IMRTという放射線の強度に強弱を付けて、腫瘍の近くに正常組織が隣接する場合でも、腫瘍への線量を集中させ、なおかつ正常組織への被ばくを抑える事が可能な治療法を用いて、全脳照射で頭髪を温存することを目的とした治療法である。 この研究は2024年3月末までの状態で、11例が登録され、そのうち10例はIMRTを利用した照射が終了し、定期的な頭髪の撮影とアンケートを習得する観察期間に入っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は比較的予定通り行えたが、COVIDの影響で前年度まで遅れが生じてしまい、その遅れが取り戻せない状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
MRTを利用した介入研究は引き続き、症例登録と観察を行う。また、観察研究は、画像解析、アンケートの解析を行い、学会発表、論文化を行う。
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Causes of Carryover |
円安や米国の物価高騰のため、米国出張の費用が予算を大きく上回ってしまい、昨年度の予算内に収めることが困難となり、今年に持ち越すことになってしまった。
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