2022 Fiscal Year Research-status Report
Molecular analysis of pediatric acute megakaryoblastic leukemia without Down syndrome
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20K08157
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
嶋田 明 自治医科大学, 医学部, 教授 (70391836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 泰秀 群馬県衛生環境研究所, 研究企画係, 研究員 (30238133)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | AMKL / drug repositioning / JAK/STAT阻害剤 / HSP90阻害剤 / SMAC mimetics |
Outline of Annual Research Achievements |
非ダウン症(non-DS)の急性巨核芽球性白血病(AMKL)は他の急性骨髄性白血病(AML)と比較しても予後不良である。nonDS-AMKLはキメラ遺伝子により予後に違いがみられるが、各キメラ遺伝子特有の阻害剤の開発までには至っていない。このため通常の抗がん剤以外の新規薬剤の探索を行った。AMKL細胞株を6株(CMK, CMY, UT7, Mo7e, MKPL-1, MoLM16)購入し、Janus kinase(JAK)には、JAK1/JAK2/JAk3/Tyk2の4種類があり、JAK阻害剤については4種類[Tofatinib(JAK2/3阻害)、Ruxolitinib(JAK1/2阻害), AZD1480(JAK2阻害), Peficitinib(JAK1/2/3/TYK2阻害]の検討を行い、その有効性をMTTアッセイ、アポトーシスアッセイで確認した。細胞株によりその有効性に違いがみられた。UT7、Mo7eはサイトカイン添加の有無でJAK阻害剤の有効性に違いがみられた。その選択性より特にJAK2阻害が有効であるものと考えられた。現在通常の抗がん剤であるcytarabineとの相乗効果がないかどうかについて検討を行っている。UT7はcytarabineに耐性ではあったが、細胞株購入元のDSMZ cell driveの発現データより、他のAMKLよりJAK2高発現であり、JAK阻害剤の有効性が認められた。経口のJAK阻害剤はリウマチ領域で国内でも多くが承認されており、臨床応用も目指せるものと考えている。 またHSP90阻害剤(TAS-116)についても検討を行い、その有効性を確認しており、さらにcytarabineとの相乗効果がないかどうかの検討を行っている。 SMAC mimeticsに関してはBV6とXevinapantについて検討したが、有効性は認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究期間内に異動があり、アッセイ系の確立に時間を要したため、1年間の延長を申請した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在行っているnonDS-AMKLに対するJAK阻害剤と、HSP90阻害剤のシグナル伝達系の解析なども進めて、学会発表、論文化する。また細胞株購入元の細胞バンクであるDSMZ cell driveでのJAK1/2/3/TYK2などの発現データを参考にしながら実験を進めているが、AMKLがAMLより明らかに高発現しているKITやGATA1/2などについても今後検討を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究期間途中で2021年6月に自治医科大学に異動し、研究体制の再構築が必要だったため、研究に遅延が生じた。 次年度で試薬類の購入に充てられる予定である。
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