2022 Fiscal Year Annual Research Report
組織トランスグルタミナーゼに着目した多発性嚢胞腎病態に基づく疾患特異的治療の開発
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20K08162
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
中西 浩一 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50336880)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島 友子 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60433364)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 多発性嚢胞腎 / 組織トランスグルタミナーゼ / 上皮間葉移行 / 分泌 / 増殖 / 細胞外基質 |
Outline of Annual Research Achievements |
多発性嚢胞腎(polycystic kidney disease、PKD)は、わが国で最も頻度が高い遺伝性疾患であり、慢性腎不全の主要な原因の一つである。常染色体顕性(優性)(ADPKD)と常染色体潜性(劣性)(ARPKD)があり、臨床上の差違にもかかわらず共通の基本的病態生理が存在する。ARPKDは主に腎と肝に病変を認め、新生児期より重篤な症状を呈することが多く、小児医療において重要な位置を占める。ADPKDにおいても新生児から発症し、ARPKDとの鑑別が重要となる場合がある。 本研究の目的は、PKDの複数の基本的病態生理における組織トランスグルタミナーゼの関与とその機序を解明し、それらを修飾することによる病態生理に基づいた疾患特異的治療開発のための基礎的知見の獲得、およびそのヒトへの応用のためのモデル動物を用いた治療研究による効果の確認である。 本研究の基本方針として、研究代表者がこれまでに継続的に取り組んできた本研究の根幹をなすPKDにおける細胞表現系の変化とSmad3リン酸化部位特異的変化について、継続性を重視し、より精度の高い研究を進める。また、研究分担者と密に連絡をとりつつ既存の検体を最大限に有効利用できるように努めている。 R3年度まではPKD培養細胞系とARPKD動物モデル由来組織における、組織トランスグルタミナーゼ発現と、これまでに蓄積されているARPKDモデルにおけるmiRNAデータとの関連を軸として、病態解析を進めてきた。 R4年度はさらにリアルタイムPCR、ウエスタンブロティング、免疫染色の手法で解析を進めている。
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Research Products
(3 results)