2021 Fiscal Year Research-status Report
Nutritional management for very low birh weight infants to aimed to normalize body composition and improve neurodevelopmental outcome
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20K08168
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
中野 有也 昭和大学, 医学部, 准教授 (40465224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 崇宏 日本医科大学, 医学部, 准教授 (40366654)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 極低出生体重児 / 体組成 / 栄養管理 / myostatin / irisin / 脳容積 / 発達 |
Outline of Annual Research Achievements |
極低出生体重児に認められる体組成変化は、将来の成長や発達、生活習慣病リスクと密接に関わることが示されている。私たちは極低出生体重児の遠隔期の疾病リスクについてのこれまでの研究を通して、体組成の重要性に着目し、本研究を立案した。 初年度(令和2年度)は、コロナ禍における面会制限、受診制限、感染対策などの予期せぬ影響に加えて、代表研究者の異動に伴って代表研究者1人ではきめ細かな研究の実施体制の維持が困難になるなどの問題が生じた。そのため令和3年度は、研究実施体制を新たに構築し、現在までに45名(うち極低出生体重児38名)のエントリーが得られている。中間解析では、極低出生体重児は対象群と比較して、①分娩予定日の身長および身長SDスコアが低い(p<0.05)、②体脂肪量が多く体脂肪率も高い(p<0.05)、③miR-322のエクソソーム内の含量が高い(多い)傾向がある(p=0.08と有意差なし)、④miR-322と体組成の間には今のところ有意な相関関係は認められていない、という結果が得られている。なお、一部検体量の不足があり、miostatinおよびirisinの測定にまでは進めていない。またMRI検査による脳容積の解析については、MRI画像データの集積は比較的順調に進行しているが、解析ソフトのバージョンアップにより、解析方法の修正を余儀なく必要としており、現在は最善の解析方法を模索しているところである。また極低出生体重児の栄養管理と体組成変化との関係についても、今後解析を進める予定である。次年度はさらにエントリー数を増やし、順次測定および解析を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度と同様に、コロナ禍にともなう面会制限、受診制限に加えて、感染対策の強化などにともない、研究対象者のエントリーを確保することに予想以上の難しさがあった。それは特に入院期間が短い対照群において顕著であった。また、令和3年度には、体組成測定のためのPEA PODの故障があり、本機は日本に一台しかなく代替え機も存在しないことから、修理期間は体組成評価をお休みせざるをえなかった。初年度に代表研究者の異動があり、それに伴い研究実施体制の見直しが必要となり、一部採取検体不足などの問題が生じたが、最近になって新たな体制がおおむね機能するようになった。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年までにエントリー数が目標数に達しなかった場合には、研究期間の延長を考慮する。また、正期産・正常体重児のリクルートについては、研究実施計画を一部変更して、NICU入院中の正期産正常体重児に限定せず、新生児室から退院とする健常児からのリクルートを今後考慮していく予定である。
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Causes of Carryover |
令和3年度も継続して、コロナ禍による面会制限、受診制限に加えて、感染対策の強化などにともない、研究対象者のエントリーは目標未満にとどまっている。一部、サンプルを用いた測定(miRNAなど)は開始しているが、ELISAキットを用いたmyostatinやirisinの測定には進んでおらず、専用キットの購入も次年度以降に予定している。
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Research Products
(7 results)