2021 Fiscal Year Research-status Report
セシウムがインフルエンザウイルス・RSウイルス感染に及ぼす影響
Project/Area Number |
20K08180
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山下 信子 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (40379798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 寛人 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (80455237) [Withdrawn]
八代 将登 岡山大学, 大学病院, 助教 (80585943)
難波 ひかる 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (20273972) [Withdrawn]
本田 知之 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80402676)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | インフルエンザウイルス / セシウム |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、安定同位体セシウム(Cesium;Cs)添加時の細胞毒性評価とインフルエンザウイルス(IAV)の増殖に及ぼす影響を検討した。細胞毒性評価はMTT(3-(4,5-dimethylthiazol-2-yl)-2,5-diphenyltetrazolium bromide)assayを用いた。MEM培地にCsClを0, 0.1, 0.3,1, 3, 10, 30mMで添加した場合の吸光度(A570- A650)で評価し、A549細胞とHEK293T細胞で検討を行った。添加48時間後ではCsCl 添加 0.1~3mMの生細胞率はA549細胞とHEK293T細胞のいずれも80%を超えていた(CsCl (-)を100%とした場合)。しかし、CsCl 10mMを超えると著しい細胞障害が認められた。次に、細胞障害を起こさない低濃度のCsCl添加時(0, 0.1, 0.5, 1mM)のポリメラーゼ活性への影響を検討するために、インフルエンザウイルスのミニゲノムアッセイ(pCAGGS-PB2,PB1,PA, NP (A/WSN/1933(H1N1))とNP分節NCRを持つルシフェラーゼ遺伝子をコードするpPolI-NP(0)Fluc(0) をHEK293T細胞にトランスフェクションし、転写・翻訳されるルシフェラーゼを測定)を行った。Relative Luciferase Activityは、CsCl 0mMを1とした場合、0.1mM 1.47、0.5mM 1.14、1mM 1.14(mean)であり有意差は認められなかった。このことから低濃度CsCl添加は、IAVのポリメラーゼ活性には影響を及ぼさないと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インフルエンザウイルスに及ぼす影響の検討がほぼ終わったため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、セシウムがRSウイルス増殖に及ぼす影響を検討する。また研究最終年度となるため、研究のまとめを行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス流行による規制のため、研究実施に多少の遅れが生じたことが理由である。しかし、今年度できなかったRSウイルスの実験系の立ち上げなどに、今年度使用する予定である。
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