2021 Fiscal Year Research-status Report
新生児壊死性腸炎に対するテトラヒドロビオプテリンの有効性
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20K08216
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
瀬尾 尚吾 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40772918)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 壊死性腸炎 / ヒルシュスプルング病関連性腸炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
壊死性腸炎モデルマウスの作成に取り組んだ。母マウスとの隔離、低酸素負荷、高浸透圧ミルク負荷により誘発し、回腸末端のサンプルを採取し、腸管損傷につき、病理組織像、qPCRによる炎症マーカーの発現を用い評価した。絨毛の変化は軽微で、炎症マーカーの発現もコントロールと比較し有意差を認めず、安定して腸炎を引き起こすことが困難であった。他施設との環境の違いが原因の一つと考えられ、条件の調整を継続している。細菌の投与、低酸素負荷の増強、低体温時間負荷、投与ミルク量の増加などを試みており、モデルの安定化を図っている。また、社会情勢の変化により外因性に投与可能なテトラヒドロビオプテリンの入手が困難であった。 上記に加えて、壊死性腸炎の原因の一つとされる腸管の免疫の障害を解明するために、当科の他研究(ヒルシュスプルング病関連性腸炎)で使用しているEDNRBノックアウトマウス(ヒルシュスプルング病モデルマウス)とワイルドタイプコントロールでの比較検討をおこなっている。上記2種の新生児マウスを用い無神経節狭小腸管、有神経節拡張腸管、回盲部、回腸末端のサンプルを採取した。現在、免疫系のマーカーの発現の差に関してqPCRを用い比較検討中である。さらに、同サンプルを用い次世代シークエンスを行うことで、さらに網羅的に調査を行う予定でありサンプルを収集中である。加えて、有神経節腸管、無神経接腸管を用い、オルガノイドの作成し、2つの間での免疫マーカーの差異、外因性の薬剤投与による発育の変化などを調査している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
モデルの安定的生産の遅れや、社会情勢の変化に伴う試薬の入手困難などによる。
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Strategy for Future Research Activity |
計画していた研究の遅延があるため、並行して行える腸管免疫に関する実験を行い、壊死性腸炎の病態解明に努める。 研究費は、マウス飼育、免疫染色・PCRなどの試薬、RNAシークエンス外注費用、学会参加費、文献整理ソフト購入などに使用する予定。
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Causes of Carryover |
社会情勢の変化に伴う、学会への不参加、試薬の購入困難などによる。
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