2023 Fiscal Year Annual Research Report
極低出生体重児に対する経母乳ヒトサイトメガロウイルス感染症対策
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20K08217
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
水野 克己 昭和大学, 医学部, 教授 (80241032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
幸田 力 昭和大学, 医学部, 准教授 (10365752)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 電子レンジ / サイトメガロウイルス / 超早産児 |
Outline of Annual Research Achievements |
超早産児において母乳は、単なる栄養ではなく薬としての効果もあるため、母乳育児が推奨される。一方、母親がCMV IgG陽性の場合、超早産児の6-37%で経母乳CMV感染が成立し、敗血症性ショックや肝機能障害を起こしうる。そのため、CMV IgG陽性母体の母乳に対して感染対策が検討されてきた。 代表は62.5℃30分の低温殺菌であるが、日本で低温殺菌器は一般的ではない。CMVIgG陽性母体の母乳(CMV母乳)の感染対策として、電子レンジ処理に着目した。人工乳にCMVを添加し、電子レンジ処理を行ったところ500W 40秒により細胞感染を防げた。また、母乳100mlを500W、40秒MT後、母乳成分に変化もなかった。超早産児が1日に摂取する母乳量は日々変化する。このため、母乳量に関わらず一定の温度変化を得る方法を検討した。25mlバッグにいれた母乳を75mlの水に入れることで母乳100mlと同様の温度変化となった。また、CMVIgG陽性母体の母乳100mlを200W/500W 60秒電子レンジ処理することにより細胞感染率は低下した。 児の母乳量に関わらず一定の温度変化を得る方法が確立されたこと、500W20秒であれば母乳成分のロスはなく、かつ、有意に細胞感染を抑制できることから、広く臨床応用できる方法と考えられる。 臨床研究(RCT)を行う予定であったら、当院はCOVID-19に伴う面会禁止~制限が厳しく、最終的に行なえていない。
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