2022 Fiscal Year Research-status Report
神経免疫系を介した小児難治性てんかんの病態解明と新たな分子標的療法の開発
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20K08223
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Research Institution | TOKYO METROPOLITAN NEUROLOGICAL HOSPITAL |
Principal Investigator |
福田 光成 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室), 神経小児科, 医師 (80274330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞下 秀明 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室), 神経小児科, 医師 (00869406) [Withdrawn]
柏井 洋文 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室), 神経小児科, 医師 (20604333)
松尾 健 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室), 脳神経外科, 医師 (10733941)
小森 隆司 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立神経病院(臨床研究室), 検査科, 医師 (90205526)
佐久間 啓 公益財団法人東京都医学総合研究所, 脳発達・神経再生研究分野, プロジェクトリーダー (50425683)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 難治性てんかん / 神経免疫 / 小児てんかん |
Outline of Annual Research Achievements |
研究開始当初はコロナ禍による診療の混乱で対象患者が集まらなかったが、今年度は通常の診療ペースに戻ってきたため検体の集積が可能となった。現在のところ13症例の小児難治性てんかんの手術摘出に伴う脳組織を集めることができ、大きく皮質形成不全群と脳腫瘍群とに分けた。先ずは皮質形成不全群(7症例)について東京都医学総合研究所にて、難治化に神経免疫が如何に関与するかについて精査を進めているところである。またコロナ禍の診療混乱時期に収集した過去の臨床情報をもとに、本研究の臨床部門パートである「各々の難治性てんかん患児のてんかん分類や原因精査」を進めた。具体的には難治性てんかんの特徴的な臨床所見(てんかん発作症候)を見出し、補足運動野発作中に一部随意運動が遂行できることがあり、これが非てんかん性エピソードと誤診する可能性があることを見出した。このことは学会発表及び論文(英文)として情報発信することができた。また本研究で対象となった小児難治性てんかんに対する特殊療法である迷走神経刺激療法の効果についても本研究から発展させた研究としてまとめることができた。迷走神経刺激療法の作用機序は不明であるが、一部に神経免疫経路も指摘されている。このことについても学会発表を行い今後論文(英文)として情報発信の予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
やはり上記の通り研究開始時のコロナ禍による診療の混乱はかなりの打撃であったことは間違いない。しかし昨年度くらいより概ね診療体制は正常化してきており、概ね1から2年程度の研究ペースの遅れとなっている。コロナ過の時期には既存の診療情報を後方視的にまとめることに注力したため、想定していた範囲よりも広い小児難治性てんかんに関する治験を集めることができ、情報発信もできた。
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Strategy for Future Research Activity |
患者検体が集まりつつあり引き続き東京都医学研究所での基礎研究を続ける。また当初の研究停滞時期に集まった臨床的知見居ついては情報発信を進めてゆく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により研究が概ね1ー2年程度遅れており、特に東京都医学総合研究所での基礎研究が動き出したところである。研究の進み具合によっては1年間の研究期間延長を申請し、本研究の完全な遂行を目指したいと考えている。
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