2020 Fiscal Year Research-status Report
Intracellular transport in the progress of chronic liver disease
Project/Area Number |
20K08287
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
阪森 亮太郎 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10644685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
巽 智秀 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (20397699)
疋田 隼人 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20623044)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脂肪細胞 / 脂肪肝 / 細胞内輸送 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス胎児線維芽細胞は、脂肪生成誘導剤に反応して脂肪細胞に成熟し、Canonical Wntシグナルがその脂肪生成を阻害する。Wntシグナルが、脂肪細胞の分化能に変化を及ぼすのかについて検討を行うため、Rab8a欠損マウス胎児線維芽細胞を用いてWnt/β-cateninシグナルにおけるRab8の役割を検討した。Rab8a欠損マウス胎児線維芽細胞はWnt3a刺激に対する感受性が増加していた。野生型マウス胎児線維芽細胞は4.9倍のWnt3a誘導TopFlash活性を示したのに対し、Rab8a欠損マウス胎児線維芽細胞は30倍の活性誘導を示した。次に、Wnt3a刺激後の血清飢餓細胞におけるpLRP6の一時的な誘導にRab8aが影響を与えるかどうかを検討した。未処理(血清飢餓)のRab8a欠損マウス胎児線維芽細胞において、総LRP6に対するpLRP6量は、野生型マウス胎児線維芽細胞の約14倍であった。これらから、胎児線維芽細胞におけるRab8a欠損により、細胞内シグナル伝達応答の増強を伴うLrp6シグナロソーム活性が上昇することが示唆された。次にGSK3を介したシグナル伝達阻害を評価するためGSK3阻害剤であるCHIR99021を使用した。Rab8a欠損マウス胎児線維芽細胞は、野生型マウス胎児線維芽細胞と比較してCHIR99021に応答してTopFlash活性の9倍の増加を示した。次に、β-catenin(β-cat-ΔN)恒常的活性化コンストラクトを過剰発現させたところ、TopFlash活性は野生型・Rab8a欠損マウス胎児線維芽細胞において同等であった。以上よりRab8a欠損マウス胎児線維芽細胞において増強したWntシグナル伝達は、β-カテニンの上流で関与していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
胎児線維芽細胞におけるRab8aの役割についての結果が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
脂肪細胞傷害におけるRab8の役割について検討を行う。
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