2021 Fiscal Year Research-status Report
高感度メチル化解析法による新たな肝癌診断スクリーニング検査の構築
Project/Area Number |
20K08332
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
山崎 隆弘 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00304478)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末廣 寛 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40290978)
高見 太郎 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60511251)
佐伯 一成 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (60634756)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 肝細胞癌 / リキッドバイオプシー / SEPT9 / メチル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年ウイルス性肝癌が減少し非B非C肝癌(NBNC-HCC)が増加しており進行肝癌で発見される機会が増えている.それに対応したHCCサーベランスによる早期診断の構築は,HCC診療における新たな治療戦略の課題である.既存の腫瘍マーカーにAFPやDCPがあるが,N-HCCではAFPの陽性率が低く,DCPは薬剤の影響をうける問題点がある.そこで我々は,高感度で定量可能なメチル化SEPT9 (m-SEPT9)リキッドバイオプシー検査を開発し、トレーニングセット(136例肝癌)において肝癌の検査感度63.2%、早期肝癌の検査感度42%と報告している。本研究では、1)バリデーションセットによるm-SEPT9の再現性の検証および2)糖尿病患者におけるNBNC-HCCスクリーニングシステム構築の2つを掲げた。 1)令和3年度までに肝癌症例151例、慢性肝障害症例93例の検体を集積しており、随時メチル化SEPT9(m-SEPT9)測定を行っている。 2)現時点では発癌症例はなく、将来的な解析課題となる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
バリデーションセットによるm-SEPT9の再現性としては、令和3年度までに肝癌症例151例、慢性肝障害症例93例の検体を集積しており、随時メチル化SEPT9(m-SEPT9)測定を行っている。さらに、糖尿病患者における非B非C肝癌(NBNC肝癌)スクリーニングシステム構築のため、FIB-4 index 2.5以上の糖尿病患者をリクルートし、肝画像検査およびm-SEPT9検査用の保存血清と腫瘍マーカー測定を6ヶ月ごとに行うことで、m-SEPT9検査の有用性を検証するprospective studyを行っているが、現時点では発癌症例はなく、将来的な解析課題となる。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度、バリデーションセットすべての検体のm-SEPT9を測定し、統計学的に解析し、以前のトレーニングセットの結果の妥当性を検証する。
|
Research Products
(29 results)
-
-
-
-
[Journal Article] 臨床検査技師を含む多職種連携による院内肝炎ウイルス検査陽性者受診勧奨の取り組み2021
Author(s)
日高勲 , 大野高嗣 , 藤永亜季 , 増井美由紀 , 久永拓郎 , 佐伯一成 , 松本俊彦 , 丸本芳雄 , 石川剛 , 高見太郎 , 川野伶緒 , 山﨑隆弘 , 坂井田功
-
Journal Title
肝臓
Volume: 62
Pages: 448-455
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Impact of skeletal muscle volume in patients with intermediate-stage hepatocellular carcinoma (HCC) receiving sorafenib: A comparison with advanced HCC patients2021
Author(s)
Issei Saeki , Takahiro Yamasaki, Yurika Yamauchi, Tomokazu Kawaoka, Shinsuke Uchikawa, Akira Hiramatsu, Hiroshi Aikata, Kazufumi Kobayashi, Takayuki Kondo 4, Sadahisa Ogasawara, Tetsuhiro Chiba, Kazuaki Chayama, Naoya Kato, Isao Sakaida, Taro Takami
Organizer
APASL Oncology 2021
Int'l Joint Research
-