2020 Fiscal Year Research-status Report
miRNAによる食道扁平上皮癌の化学放射線療法感受性予測システムの確立
Project/Area Number |
20K08360
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
大沼 啓之 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60582997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 智洋 札幌医科大学, 医学部, 助教 (00634669)
加藤 淳二 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20244345)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 食道癌 / 化学放射線療法 / 効果予測因子 / miRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
切除可能進行食道扁平上皮癌(ESCC)に対する化学放射線療法(CRT)は食道温存が可能な有望な治療法であるが,標準治療の術前化学療法+手術に比し全生存期間に劣り,耐術不能・手術拒否例に対するオプションの位置づけに留まる.CRT著効例では手術に劣らない成績が示されており,治療前にその効果を予測することは重要だが,いまだ臨床応用されたマーカーはない.本研究は簡便で高精度なCRTの効果予測因子の確立を目指す試みである.申請者らは既に治療前癌組織の網羅的miRNA発現解析を行い,新たなマーカー候補としてmiR-625-3pを見出した.本研究では同miRNAの発現変動や標的遺伝子の探索等を通し機能解析を行うとともに,前向きデータセットによる精度確認を行い,妥当性を検証する.癌組織のみならず,簡便に安定したmiRNAがえられる血清での検証も行い,実臨床で活用可能な感受性予測システムを構築することを目的とした. 当該年度では,8症例の治療前血清および治療前生検検体癌組織FFPEブロックmiR-625-3p発現を定量的PCRにて確認し,7例のCRT感受性群のうち5例において非感受性群1例よりも発現亢進していることを見出した.また,血清および組織中miR-625-3p定量値の相関関係をSpeaman’s correlation解析にて検討したところ,有意な相関関係を認めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度20例集積予定であったが,保存検体不良や患者の検体利用拒否,更に期待以上に治療感受性群症例が多くなり非感受性群が1例に留まったため,などの要因により,やや集積が遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は予定通りの症例集積を見込んでおり,計画に変更はない.
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Causes of Carryover |
(理由)2020年度に患者検体を用いた解析を完遂予定であったが,検体不良や患者拒否のために集積が遅れた. (使用計画)このため,残りの同解析を次年度に行うこととし,未使用額はその経費に充てることとしたい.
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Research Products
(1 results)