2022 Fiscal Year Research-status Report
膵癌リンパ管侵襲の病態解明とそれを抑制する新規治療法の開発
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20K08364
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
大城 久 自治医科大学, 医学部, 教授 (60381513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 啓子 独立行政法人国立病院機構村山医療センター(臨床研究部), 病態生理学研究室, 室長 (10265241)
福嶋 敬宜 自治医科大学, 医学部, 教授 (40384937)
仲矢 丈雄 自治医科大学, 医学部, 准教授 (80512277)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 膵体尾部癌 / 浸潤性膵管癌 / 膵体尾部切除術 / リンパ管侵襲 / 術前化学療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
膵体尾部原発の浸潤性膵管癌の手術症例(n=66)を後方視的に解析した. 症例は男31例,女35例,年齢の中央値は72(最小値43,最大値83),術前化学療法施行例が12例,Stage Iが12例,Stage Ⅱが53例(ⅡAが24例,ⅡBが29例),StageⅢが1例, 病理組織学的腫瘍径の中央値は28mm(最小値2mm,最大値75mm),原発巣におけるリンパ管侵襲陽性例は47例,リンパ節転移陽性例は29例であった. 術前化学療法施行例では癌のリンパ管侵襲陽性の比率が有意に低かった(P<0.05,Fisherの正確検定).また,癌の膵前方組織浸潤,膵後方組織浸潤,リンパ節転移のある症例では癌のリンパ管侵襲陽性の比率が有意に高かった(P<0.05,Fisherの正確検定).年齢や性別,病理組織学的腫瘍径,癌の脾動静脈浸潤,膵外神経叢浸潤,他臓器浸潤と癌のリンパ管侵襲との間には有意な関連性は見られなかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
膵体尾部原発の浸潤性膵管癌に対する術前化学療法がリンパ管侵襲に与える影響を概ね明らかにすることができた.
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Strategy for Future Research Activity |
膵体尾部原発の浸潤性膵管癌の手術症例における術前化学療法が癌のリンパ管侵襲本数に与える影響やその病態,予後との関連性等を明らかにしていく予定である.
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Causes of Carryover |
本年度内の物品の購入が研究当初の予定よりも少なかったことが主な理由と考えられる. 次年度は必要な物品・消耗品の購入費,および研究協力者への謝金等として研究費を使用する予定である.また,研究成果の学会発表や論文の執筆から出版までの過程でかかる諸費用として研究費を使用する予定である.
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Research Products
(3 results)