2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K08393
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
上山 浩也 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60621935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永原 章仁 順天堂大学, 医学部, 教授 (00266040)
八尾 隆史 順天堂大学, 医学部, 教授 (20243933)
林 大久生 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70569128)
齋藤 剛 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80439736)
赤澤 陽一 順天堂大学, 医学部, 助教 (80822006)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 胃底腺型胃癌 / 胃底腺型腺癌 / 胃底腺粘膜型腺癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らが提唱した胃癌の組織亜型・胃底腺型胃癌はH. pylori感染とは関係のないH. pylori未感染胃癌の一つであり、2019年にはWHO分類第5版にOxyntic gland adenoma(OGA)とGastric adenocarcinoma of fundic-gland type(GA-FG)という名称で本邦から初めて掲載された特殊な胃癌である。本研究では胃底腺型胃癌患者の発癌・進展機序の要となる原因遺伝子を特定する事を目的として、多領域シークエンスとサブクローン進化構造のクラスタリングの結果から、発癌関連遺伝子の同定及び機能解析を施行するともに、臨床コホートを用いた検証を行う。2020年度では、胃底腺型胃癌の新しい組織学的分類を作成し、その分類を基に臨床病理学的解析と次世代シーケンサーを用いた網羅的遺伝子解析を行った。胃底腺型胃癌は、OGAとGA-FG、Gastric adenocarcinoma of fundic-gland mucosa type(GA-FGM)の3つのタイプに分類され、OGAとGA-FGは低悪性度の胃上皮性腫瘍、GA-FGMは高悪性度の胃上皮性腫瘍であることが判明した。遺伝子解析では、すべてのタイプにある一定頻度でGNAS mutationを認め、同一系統の特殊な胃腫瘍であることも明らかになった。この解析結果は、J Gastroenterol. 2021. 56. 814-828に掲載された。今後は胃底腺型胃癌と通常型胃癌の4つの分子サブタイプ(Epstein-Barr virus陽性癌、マイクロサテライト不安定癌、ゲノム安定癌、染色体不安定癌)との関係性を評価し、多領域シークエンスによる微小組織の包括的ゲノムプロファイリングを施行する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19感染拡大により他施設との共同研究解析が円滑に進まなかったため、研究自体はやや遅れている
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Strategy for Future Research Activity |
他施設との共同研究解析が進まない場合には、研究実績の概要にも記載した通り、胃底腺型胃癌と通常型胃癌の4つの分子サブタイプ(Epstein-Barr virus陽性 癌、マイクロサテライト不安定癌、ゲノム安定癌、染色体不安定癌)との関係性を評価するために各サブタイプの遺伝子解析を先に進める予定である。現在、準備中である。
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Causes of Carryover |
次世代シーケンサーを用いた網羅的遺伝子解析+その他の遺伝子解析を中心に使用額を算出したが、若干の症例数の変化もあり、当該助成金が生じた。 翌年度は、多領域シークエンスによる微小組織の包括的ゲノムプロファイリングを施行する予定であり、翌年度分として請求した助成金では不十分である可能性があり、当該助成金も請求を求めた。
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Research Products
(2 results)