2022 Fiscal Year Research-status Report
脂質メディエーターによる心筋細胞死制御機構の解明と心不全創薬への応用
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20K08491
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
種池 学 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30609756)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 宏達 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (30865746)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 心不全 / 細胞死 / 脂質メディエーター |
Outline of Annual Research Achievements |
心不全は我が国における主要な死因の一つであり、新たな治療標的となる分子機構の解明や新規治療薬の開発が求められている。脂質代謝と炎症が細胞死、特にネクローシスを介して心不全に関連している可能性を検証するため、脂質代謝、炎症惹起および細胞死の分子機構に含まれ、Caspase非依存性非アポトーシス型細胞死に関連していることが報告されているiPLA2βに着目した。本研究では、iPLA2βが心不全を発症進展させるメカニズムについて検討することで、脂質代謝異常を起源とする炎症および心筋細胞死のメカニズムを明らかにすることを目的とし、さらには、その結果を基に新規心不全治療薬の開発への応用を目指す。 iPLA2βの心筋細胞特異的ノックアウトマウスを用いた圧負荷誘導性心不全モデルを作製したところ、対照群で見られた心不全の表現型が改善し、そのメカニズムにネクローシスが関与していることが強く示唆された。この心臓サンプルをリピドミクスの手法を用いて網羅的に解析し、細胞死を誘導する責任分子の候補が得られた。この分子およびその受容体が細胞死との関連性があることをin vitroの実験系を用いて確認した。これらの実験結果をもとに、当該受容体のノックアウトマウスを取得し、圧負荷誘導性心不全モデルを作製したところ、対照群で見られた心不全の表現型が改善することが確認できたため、さらなる詳細な解析を行った。 これらの成果を英語雑誌に投稿し、査読者からのコメントを受け取ったたため、それに対応する実験を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究成果を英語雑誌に投稿し、査読者からのコメントを受け取ったが、その対応に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
英語雑誌の査読者からのコメントに対応する実験を引き続き行い、再投稿する。
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Causes of Carryover |
研究成果を英語雑誌に投稿し、査読者からのコメントを受け取ったが、その対応に時間を要したため。 対応および論文掲載に使用する予定。
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Research Products
(2 results)