2021 Fiscal Year Research-status Report
Risk factors and stratification for sudden cardiac death using inflammation / metabolomics and high-resolution electrocardiograph
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20K08499
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
鈴木 敦 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00625626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志賀 剛 東京女子医科大学, 医学部, 客員教授 (00277211)
佐藤 加代子 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (20246482)
菊池 規子 東京女子医科大学, 医学部, 准講師 (30747324)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 心臓突然死 / 心不全 / 心電図 / 心室頻拍 / 心室細動 / 植込み型除細動器 / メタボローム / 心筋症 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 突然死ハイリスク心不全患者における心電学的評価と臨床経過の検討 心不全患者において、左室駆出率(LVEF)の低下(35%以下)は突然死の有意なリスクとされており、突然死予防目的の植込み型除細動器(ICD)植込みのタイミングは確立されていない。心機能低下(LVEF35%以下)を伴う初回心不全の診断で東京女子医科大学循環器内科に入院した患者の突然死あるは致死性不整脈発現について後ろ向きに検討を行った。174例の患者のうち、観察期間12か月で致死性不整脈あるいは突然死を来した症例は8.1%であった。さらに1年後に心臓超音波検査による心機能評価を行った患者104例のうち、LVEFが36%以上に改善した患者は52例で認められ、心不全診断時のQRS幅(130msec未満)がLVEF改善と関連することが示唆された。高度心機能低下を伴う心不全患者では、突然死や致死性不整脈のリスクを有しており、心電学的指標は予後改善と関連する可能性が示唆された。 2. ICD植え込み心不全患者におけるT細胞サブセットおよびメタボローム解析の対比 令和3年3月1日より「植込み型除細動器植え込み患者における炎症性サイトカイン・メタボローム解析による突然死予測因子の探索的研究」として前向き観察研究を開始している(東京女子医科大学臨床研究課題倫理委員会承認番号;2020-0037)。対象は、東京女子医科大学循環器内科において突然死一次予防目的にICD植え込み術を施行し、本研究への参加同意が取得できた心疾患患者である。調査項目には、心室性不整脈の有無とともに、T細胞サブセット解析およびメタボローム解析がある。引き続き症例の蓄積と追跡調査を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1. 器質的心疾患に伴う心電学的指標の検討: 突然死リスクを有する心不全患者を対象として、心電学的指標による検討を行った。心電学的指標は心不全治療に伴う心機能改善と関連することが示され、特にQRS幅がイベント予測に結びつく解析結果が得られた。 2. ICD植え込み心不全患者におけるT細胞サブセットおよびメタボローム解析による前向き観察研究:令和3年3月1日より開始した「植込み型除細動器植え込み患者における炎症性サイトカイン・メタボローム解析による突然死予測因子の探索的研究」として前向き観察研究を継続している(東京女子医科大学臨床研究課題倫理委員会承認番号;2020-0037)。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 器質的心疾患に伴う心電学的指標の検討 心疾患における器質的異常を検出する方法としての心電学的指標の検証とともに病態に関連する血清学的異常との関連を含めた詳細な検討を継続して行う。 2. ICD植え込み心不全患者におけるT細胞サブセットおよびメタボローム解析による前向き観察研究 「植込み型除細動器植え込み患者における炎症性サイトカイン・メタボローム解析による突然死予測因子の探索的研究」(東京女子医科大学臨床研究課題倫理委員会承認番号;2020-0037)を継続して行う。高リスク心不全患者における炎症性サイトカインおよびメタボローム解析を用いて、心電学的指標との関連も含めた突然死リスクの病態解明を進める。
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Causes of Carryover |
本研究で行うメタボローム解析は委託会社にて解析を行う予定である。昨年度より開始した前向き観察研究で採取された検体の解析は次年度に委託会社での解析を行う予定であり、その費用に充てるために次年度で使用する計画とした。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Prognosis and recurrence in cardiac sarcoidosis: Serial assessment of BMIPP SPECT and FDG-PET.2021
Author(s)
Atsushi Yamamoto, Michinobu Nagao, Eri Watanabe, Yasutaka Imamura, Atsushi Suzuki, Kenji Fukushima, Kiyoe Ando, Risako Nakao, Akiko Sakai, Mitsuru Momose, Shuji Sakai, Nobuhisa Hagiwara.
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Journal Title
J Nucl Cardiol.
Volume: 28
Pages: 919-929
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Impact of beta-blocker use on the long-term outcomes of heart failure patients with chronic obstructive pulmonary disease.2021
Author(s)
Yoshiaki Kubota, Wan Ting Tay, Tiew-Hwa Katherine Teng, Kuniya Asai, Takashi Noda, Kengo Kusano, Atsushi Suzuki, Nobuhisa Hagiwara, Shinji Hisatake, Takanori Ikeda, Ryobun Yasuoka, Takashi Kurita, Wataru Shimizu, ASIAN-HF Executive Committee.
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Journal Title
ESC Heart Fail.
Volume: 8
Pages: 3791-3799.
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Acute decompensated heart failure in a patient with primary aldosteronism successfully treated with an adrenalectomy: A case report.2021
Author(s)
Yasutaka Imamura, Atsushi Suzuki, Michiru Nomoto, Mayu Takano, Shintaro Sawa, Ryogo Hoki, Noriko Kikuchi, Yusaku Yoshida, Kenta Uto, Hiroshi Niinami, Nobuhisa Hagiwara.
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Journal Title
J Cardiol Cases.
Volume: 25
Pages: 140-143.
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] The Role of Transcatheter Mitral Valve Repair in Patients Having Undergone Cardiac Resynchronization Therapy.2021
Author(s)
Atsushi Suzuki, Ayano Yoshida, Yusuke Inagaki, Hisao Otsuki, Chihiro Saito, Masashi Nakao, Satoru Domoto, Hiroyuki Arashi, Junichi Yamaguchi, Tsuyoshi Shiga, Kyomi Ashihara, Morio Shoda, Hiroshi Niinami, Nobuhisa Hagiwara.
Organizer
第 86 回日本循環器学会学術集会
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