2022 Fiscal Year Annual Research Report
Pathogenetic role of ectopic lymphoid organs formed in IgG4-related vascular lesions
Project/Area Number |
20K08504
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kanazawa Medical Center |
Principal Investigator |
笠島 史成 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (90303304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 篤弘 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (20242563)
松本 康 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (20262579)
笠島 里美 金沢大学, 保健学系, 教授 (20444200)
尾崎 聡 金沢大学, 保健学系, 助教 (40401921)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | IgG4関連血管病変 / 濾胞性T細胞 / 3次性リンパ組織 / IgG4関連疾患 / 大血管炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
対象と方法;高安病(TAK), IgG4関連血管病変 としてIgG4-AAA, Non-IgG4-IAAA,動脈硬化性腹部大動脈瘤(aAAA),正常血管を対象とし, Th1, Th2, Th17, Tregの転写因子の免疫組織化学を施行した標本のバーチャルスライドを作成し,QuPathを用いて全標本解析した.濾胞樹状細胞の分布範囲を血管異所性リンパ組織(ATLO)の範囲とし,ATLO内のTh1, Th2, Th17, TregをTfh1, Tfh2, Tfh17, Tfr,ATLO外をTeh1, Teh2, Teh17, Terとし,単位面積当りの陽性細胞数を計測した. 結果;①ATLOは正常血管,aAAAとTKAでは少数で円形であったが,IgG4-AAAでは他疾患に比較し有意に大型で形状が不整であった.②濾胞内では,IgG4-AAAはTfr数とTfh2数が高値,Non-IgG4-IAAAはTfh1数が高値,TKAはTfh17数が高値であった.濾胞外では, IgG4-AAAはTer数が高値,Non-IgG4-aAAAはTeh1数が高値であった.③IgG4-AAAはTfr/Ter比が高く,Tfh17/Teh17比が低かった. Non-IgG4-IAAAとaAAAは高いTfh1/Teh1比を示し,TKAはTfh17/Teh17比が有意に高かった.④IgG4-RDとしての活動性の指標(外膜肥厚,IgG4陽性細胞数)は,ATLOの大きさ, 不整形率, Tfr数, Tfr/Ter比と正の相関,Tfh1数及びTfh1/Teh1比と逆相関を示した.ATLOの大きさと不整形率は,Tfr数,Tfh2数,Tfr/Ter1比と正の相関を示した. 結果のまとめと考察;本研究により,血管病変毎にT細胞亜分画に特徴があることが示された.特に,IgG4-AAAにおけるTfr, Tfh2優位のT細胞サブセットは, 異常ATLO形成およびIgG4-RDの活動性に関連する事が示唆された.IgG4-AAAに特徴的なT細胞サブセットおよび形態学的に不整なATLOsは、今後の組織診断においても有用である.
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Research Products
(6 results)