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2020 Fiscal Year Research-status Report

喘息-COPDオーバーラップ病態におけるIL-33/ST2シグナルの役割の解明

Research Project

Project/Area Number 20K08508
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

鈴木 雅  北海道大学, 医学研究院, 講師 (10374290)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords気管支喘息 / COPD / 喘息-COPDオーバーラップ / IL-33
Outline of Annual Research Achievements

気管支喘息と慢性閉塞性肺疾患(COPD)の合併病態が喘息-COPDオーバーラップとして注目されているが、その中にも多様性が存在することが示唆され、合併病態の再整理ならびに分子生物学的病態の理解が必要である。一方でIL-33は気道上皮細胞に発現して外的刺激に応じて分泌されるサイトカインであるが、喘息とCOPDの病態形成において気道上皮細胞から放出されるIL-33は共通しているものの、その下流シグナルが異なることが報告されている。すなわち、両者の合併病態を理解・解明する上でIL-33およびその受容体であるST2の影響を詳細に検討することが必須である。今年度は、喘息-COPDオーバーラップ病態の検討のために、アレルギー気道炎症と喫煙曝露を様々な条件で組み合わせたマウスモデルを作製し、その特徴や多様性についてIL-33/ST2シグナルを中心に検討することを目的としていたが、喫煙曝露装置の不具合があり、肺気腫形成モデルとしてブタ膵エラスターゼ投与モデルを採用して検討することとした。現在、OVA誘導によるアレルギー性気道炎症モデルおよびブタ膵エラスターゼ投与モデルを様々な条件で組み合わせて、肺気腫形成の程度を検討しているとともに、IL-33欠損マウスを用いて肺気腫形成に対するIL-33の影響を検討中であるが、肺気腫形成に対するブタ膵エラスターゼの投与量および投与間隔の条件設定の至適化に時間を要している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

OVA誘導によるアレルギー性気道炎症モデルおよびブタ膵エラスターゼ投与モデルを様々な条件で組み合わせて、肺気腫形成の程度を検討しているとともに、IL-33欠損マウスを用いて肺気腫形成に対するIL-33の影響を検討中であるが、ブタ膵エラスターゼの投与量および投与間隔の条件設定の至適化に時間を要している。

Strategy for Future Research Activity

ブタ膵エラスターゼの投与量および投与間隔の条件設定の至適化を行い、動物実験を進めていく。また、臨床検体(血清)のIL-33、可溶性ST2測定も進めていく。

Causes of Carryover

動物実験の条件設定に時間を要しており、やや研究の進捗に遅れが生じているため。研究の進行に伴い適切に使用する予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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