2021 Fiscal Year Research-status Report
involvement of microRNA in the pathogenesis of COPD related sarcopenia
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20K08579
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
橋本 典生 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00771742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷端 淳 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00508426)
荒屋 潤 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90468679)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | COPD / サルコペニア / Parkin |
Outline of Annual Research Achievements |
①筋管を10V, 1Hz, 20msの持続刺激で1時間収縮させ、その後に2日間培養した筋管は、ウエスタンブロットにおいてミオシン重鎖(MHC)の発現量が増強しており、筋肥大していることが確認出来た。また、同時に障害ミトコンドリアの除去機構であるマイトファジーの主要な調節蛋白であるParkinの発現も増強されている事を確認した。 ②筋管のParkinをSiRNAすることでこの筋管の収縮による筋肥大の効果は消失することを確認した。 ③次に、喫煙抽出物(CSE)を加えることで誘導される筋管萎縮は、筋管収縮を起こすことで誘導出来る筋肥大により萎縮を予防する事が出来る事が判明した。 以上より、筋管収取によりParkin発現が誘導され、それにより筋管肥大を誘導出来る事が示唆された。また、CSE刺激により起こる筋管の萎縮は、筋収縮を行うことで予防出来る事がしされ、COPD関連のサルコペニアの予防には運動療法が良いことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
収縮に伴う筋肥大の効果がエクソソームを介して達成されることを示すことが出来ている。また、筋収縮に伴う肥大効果がマイトファジーの主要制御因子であるParkinを介しても達成されることを示すことが出来、論文としても発表出来ているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、正常な人、COPD患者、COPDサルコペニア患者より血清、もしくは、尿中からエクソソームを回収して、その中に含まれるParkinや筋肉特異的なMyostatinなどの蛋白発現をElisaで解析して、それの発現量の差によりサルコペニアを判定できるバイオマーカーとしての可能性を検討して行きたい。
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Causes of Carryover |
予定通り、ほぼ助成金は使用されている。少額の繰り越し金額は、本年度のElisaなどの実験に使用予定である。
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