2020 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of molecular dynamics of epithelial-mesenchymal transition in sweat glands for elucidation of dyshidrosis
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20K08654
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
小池 雄太 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (10530412)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 発汗障害 / エクリン汗腺 / 上皮間葉転換 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、エクリン汗腺における上皮間葉転換(Epithelial-Mesenchymal Transition: EMT)に着目し、その分子動態を解析する。ヒトの皮膚に広範に分布するエクリン汗腺は発汗によって体温調整を担う。エクリン汗腺の機能異常は、近年社会問題となっている熱中症の一因となるため、生理・病態の理解が求められている。一方、EMTは上皮細胞が間葉系細胞の如く、細胞の性質と機能を変化させる現象である。本研究ではエクリン汗腺の機能変化をEMTの視点から詳細に解析し、発汗障害を伴う難治性皮膚疾患の、分子基盤構築を試みる。これまでとは異なる視点である本研究の成果によっては、新たな治療ターゲットの創出が可能となる。 本年度は、特発性後天性全身性無汗症(AIGA)患者の皮膚パラフィンブロックより切片を切り出し、トランスクリプトーム解析を行い、EMT関連分子のmRNA発現量について比較検討を行った。また、びまん皮膚硬化型全身性強皮症(dcSSc)患者の皮膚パラフィンブロックを切り出し、EMT関連分子(Snai1, Snai2, Twist)の蛋白質発現について、蛍光抗体法で確認した。結果についてはそれぞれ解析中であるが、サンプル数が未達である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
AIGA、dcSScの皮膚サンプルが十分量集まっていない。
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Strategy for Future Research Activity |
現状においてAIGA, dcSScの皮膚サンプル数が不十分であり、収集を行う。引き続き当初の計画通り、エクリン汗腺のトランスクリプトーム解析、患者の皮膚組織免疫染色および汗腺ホールマウント免疫染色、汗腺細胞単離・培養モデルを用いたEMT誘導およびそれに伴う発現分子の検討を進める。
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Causes of Carryover |
本年度は皮膚サンプル数が不十分であり解析が少なく、当初計画より少ない執行額であった。 次年度は抗体試薬(16本) 128万円、in vitro検討用培地・試薬 26万円、トランスクリプトーム外注 40万円、プライマー(6本) 36万円などの購入を予定している。
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Research Products
(16 results)