2020 Fiscal Year Research-status Report
表皮細胞由来VII型コラーゲンの毛包構造維持に果たす役割の解明
Project/Area Number |
20K08665
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
松崎 康司 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (50322946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤村 大輔 弘前大学, 医学研究科, 教授 (60196334)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 表皮水疱症 / VII型コラーゲン |
Outline of Annual Research Achievements |
1. NC2-cKOマウス脱毛部の毛包構造の分析 表皮細胞COLVIIをKOしたNC2-cKOマウスにおける、脱毛状態を分析した。 ①NC2-cKOマウスを経時的に観察、4週ごとに背部皮膚から皮膚生検を行い、経時的な毛包構造の変化を、HE染色で確認。②真皮側からのCOLVII発現を、抗COLVII抗体による免疫組織化学染色で分析。③電子顕微鏡でヘミデスモゾーム、係留線維の異常について検討。④脱毛部皮膚からRNAを回収、real-time PCRで毛髪休止期シグナルであるBMP、毛髪再生期シグナルであるTGF-β2、Wnt、FGFを評価。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
NC2-cKOマウス脱毛部の毛包構造の分析を計画通りに行うことができた。 ①NC2-cKOマウスを経時的に観察、4週ごとに背部皮膚から皮膚生検を行い、経時的な毛包構造の変化を、HE染色で確認した。②真皮側からのCOLVII発現を、抗COLVII抗体による免疫組織化学染色で分析した。③電子顕微鏡でヘミデスモゾーム、係留線維の異常について検討した。④脱毛部皮膚からRNAを回収、real-time PCRで毛髪休止期シグナルであるBMP、毛髪再生期シグナルであるTGF-β2、Wnt、FGFを評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
CRISPR-Cas9による表皮細胞COLVII-NC2領域のKO COLVII-NC2領域のCOLVII同士の結合に必須な部位を同定する目的に、培養表皮細胞でNC2領域のKOを行う。 ①マウスCOLVII-NC2領域をコードしているゲノム内の5’-NGG-3’配列を示す複数の部位に対して、相補的なDNAを作成。②guide RNA、Cas9を同時に発現できるベクター内に組み入れる。③新生C57BL/6マウスの皮膚から表皮細胞を培養、回収。④NC2領域KOのためクローニングしたベクターを挿入。⑤NC2領域のKOを、抽出タンパクを用いてimmunoblotで確認する。
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Research Products
(4 results)