2020 Fiscal Year Research-status Report
皮膚悪性リンパ腫の包括的な病態解明による新規治療法の提案
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20K08683
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
宮垣 朝光 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (50582003)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | cyclophilin A / CD147 |
Outline of Annual Research Achievements |
以前に、皮膚T細胞リンパ腫の腫瘍細胞がCyclophilin Aを分泌し、腫瘍細胞上のCD147と結合し、ERK経路を活性化し、腫瘍の増殖に関わっていることを見いだしていたが、今回新たにAkt経路も腫瘍の増殖に関わっていることを見いだした。また、in vitro系のみならず、免疫不全マウスに皮膚T細胞リンパ腫の細胞株を接種するin vivoの系においても、抗CD147抗体を投与することで、腫瘍の増大を抑制することができたことから、Cyclophilin A-CD147の結合が実際の生体内でも重要な働きをしていることが分かり、抗CD147抗体は治療に応用できると考えられた。さらに、実際のヒトの臨床検体を用いた検討で、血清Cyclophilin A濃度が病勢と相関していることを見出した。これは、上記の腫瘍増殖が実際のヒトの皮膚T細胞リンパ腫の腫瘍環境でも起きていることが示唆される結果と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
cyclophilin A-CD147の結合阻害や、ERK、Akt経路の阻害は皮膚T細胞リンパ腫の新規治療法として提案しうると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、腫瘍細胞上の免疫チェックポイント分子の発現、機能についての解析を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
以前の余剰物品があり、消耗品の使用が抑えられたため、次年度使用額が生じた。翌年度は、消耗品を購入する必要があることに加え、マウスを用いた実験を行う予定であり、それらの試薬に使用する予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] HMGB1-mediated chromatin remodeling attenuates Il24 gene expression for the protection from allergic contact dermatitis2021
Author(s)
Senda N, Yanai H, Hibino S, Li L, Mizushima Y, Miyagaki T, Saeki M, Kishi Y, Hangai S, Nishio J, Sugaya M, Taniguchi T, Sato S
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Journal Title
Proc Natl Acad Sci U S A
Volume: 118
Pages: e2022343118
DOI
Peer Reviewed
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