2022 Fiscal Year Annual Research Report
国際共同によるNK/T細胞リンパ腫の病態比較と治療最適化
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20K08731
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
山口 素子 三重大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (50359767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 律朗 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (20280810)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | NK/T細胞リンパ腫 / RT-2/3DeVIC療法 / SMILE療法 / 多機関共同研究 / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度から開始した「新世代治療導入後の未治療節外性NK/T細胞リンパ腫(ENKL)における治療実態把握と予後予測モデル構築とを目的とした国内および東アジア多施設共同後方視的調査研究(NKEA)」Part Aデータセットを用いた検討を行った。 令和4年度には、取り組み1「NKEA Part A data set (2000-2013年診断、観察期間中央値7.9年)を用いた国際共同研究による新世代治療の国際比較と予後不良因子の同定」に関して、長期追跡結果と中枢神経系再発、診断-治療間隔に関する解析結果を英文誌に報告した。 新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で遅れていた取り組み2「2014-2018年に診断された国内患者のデータベース構築、およびそれを用いた解析による病態・治療選択・予後の解明を目指す次期研究 (NKEA-Next)」については、対象を2014-2021年に診断された患者に拡大して実施した。解析結果を2023年6月の米国臨床腫瘍学会および国際悪性リンパ腫会議で報告の予定であり、並行して論文執筆中である。放射線治療に関しては日本放射線腫瘍学研究機構 (JROSG) 悪性リンパ腫・血液腫瘍委員会が主体となり解析中である。 期間内に取り組み3「NK/T細胞リンパ腫の病態把握と治療最適化を目指す国際研究 (NKEA-ALL)」のため、国内および海外研究者との議論を開始した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で開始が少し遅れたが、NKEA-Next研究の対象拡大、オンラインでの研究者交流など今後持続可能な研究基盤が構築でき、影響を最小化できたと考えている。
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