2021 Fiscal Year Research-status Report
パイリンインフラマソーム活性化メカニズムの解明とその制御法の開発
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20K08777
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
右田 清志 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60264214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦野 健 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (70293701)
古賀 智裕 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (90537284)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | インフラマソーム / IL-1β / 自然免疫 / パイソン |
Outline of Annual Research Achievements |
ストレス分子の刺激でパイソンインフラマソームの活性化が誘導されるか解析を行った。ストレス分子の1つであるcold-inducible-RNA binding prоtein(CIRP)に着目し、CIRPが自然免疫系細胞である好中球のインフラマソームに影響するか検討した。好中球をCIRPで刺激してもインフラマソーム活性化は誘導されないが、好中球をCIRPでプライシングした後に尿酸結晶で刺激するとカスパーゼ1の活性化が起こり、好中球から活性型ILー1βか産生されることを明らかにした。CIRP/尿酸結晶により好中球のインフラマソームの活性化は、インフラマソームの阻害薬であるMCC950の前処置でブロックされ、活性型ILー1βの産生は阻害されることが分かった。以上の結果より、ストレス分子であるCIRPはインフラマソームのプライミングを介し、生体内の生理物質である尿酸結晶によるインフラマソームの活性化を誘導することを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の研究成果を海外論文に発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の研究成果により、ストレス分子であるCIRPがインフラマソームのプライミングに重要な役割を果たしていることが分かった。パイリンインフラマソームの活性化が病態の中心的役割を果たしている家族制地中海熱、成人発症スチル病の患者血清でCIRPの上昇がないか解析を行う。
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Causes of Carryover |
CIRPの生体資料での測定は来年度に持ち越しとなったため
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Cold-inducible RNA-binding protein (CIRP) potentiates uric acid-induced IL-1β production.2021
Author(s)
Yuya Fujita , Toru Yago , Haruki Matsumoto , Tomoyuki Asano , Naoki Matsuoka , Jumpei Temmoku , Shuzo Sato , Makiko Yashiro-Furuya , Eiji Suzuki , Hiroshi Watanabe , Atsushi Kawakami , Kiyoshi Migita
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Journal Title
Arthritis Research & Therapy
Volume: 23
Pages: 128
DOI
Peer Reviewed / Open Access