2022 Fiscal Year Annual Research Report
次世代インフルエンザ弱毒生ワクチン開発のための組換えウイルスの作製と解析
Project/Area Number |
20K08845
|
Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
村木 靖 岩手医科大学, 医学部, 教授 (00241688)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉野 直人 岩手医科大学, 医学部, 特任准教授 (20372881)
小田切 崇 岩手医科大学, 医学部, 助教 (80770221)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | インフルエンザ / 弱毒生ワクチン / 組換えウイルス / Master Donor Virus / C型インフルエンザウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、C型インフルエンザウイルス(C型ウイルス)がインフルエンザ弱毒生ワクチンのMaster Donor Virusとなりうるかを検討することである。A型インフルエンザウイルス(A型ウイルス)のHAタンパクとNAタンパクの両者を粒子の表面にもつ「組換えウイルス(C/Aウイルス)」を作製し、マウスにおける増殖能および粘膜免疫の誘導能を解析する。 2022(令和4)年度および全研究期間を通じて、以下の結果が得られた。 マウスにおけるC型ウイルス分離株の増殖能を解析した。発育鶏卵由来のC/Ann Arbor/1/50株をマウスの鼻腔に接種した(2.5×10^6 PFU/50uL/mouse)。感染3, 7, 10, 14, 28日後に鼻腔、喉頭、気管、肺中のウイルスM遺伝子のmRNAをリアルタイムPCRで定量した。鼻腔におけるmRNA量は感染3日後にピーク値(5.1×10^5コピー)を示し、その後漸減した。この傾向は他の臓器でも同じであった。このことはC/Aウイルスもマウスにおいて増殖することを示唆する。 C/Aウイルス作製のために、1)両端にC型ウイルスHEF遺伝子の非コード領域をもつHA遺伝子、2)両端にC型ウイルスのHEF遺伝子の非コード領域をもつNA遺伝子、3)両端にC型ウイルスのHEF遺伝子の非コード領域をもつHA-IRES-NA遺伝子をウイルスRNA発現ベクターにクローニングした。そしてミニレプリコンシステムで293T細胞にタンパクを発現させた。1)と2)においてのみ、HAおよびNAタンパクの発現を確認できた。 過去2年度の成績と併せ、目標の達成に向けた知見を蓄積できたといえるが、RNA発現プラスミドの遺伝子配列を工夫する必要性が示唆された。
|
Research Products
(15 results)
-
[Journal Article] The relationship between the chemical structure, physicochemical properties, and mucosal adjuvanticity of sugar-based surfactants.2023
Author(s)
Kawamura H, Yoshino N, Murakami K, Kawamura H, Sugiyama I, Sasaki Y, Odagiri T, Sadzuka Y, Muraki Y.
-
Journal Title
European Journal of Pharmaceutics and Biopharmaceutics
Volume: 182
Pages: 1-11
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-