2020 Fiscal Year Research-status Report
血管石灰化病変の退縮を目指した、骨細胞様細胞に着目した血管石灰化の病態解析
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20K08875
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
藤田 俊一 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30722607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向井 知之 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (00454421)
内田 治仁 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00550857)
小畑 淳史 川崎医科大学, 医学部, 助教 (10771298)
守田 吉孝 川崎医科大学, 医学部, 教授 (50346441)
金藤 秀明 川崎医科大学, 医学部, 教授 (80448034)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 血管石灰化 / 大動脈 / 血管平滑筋細胞 / 炎症性サイトカイン / IL-17 / IL-1 / 骨芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス大動脈のex vivo培養系を用いて、血管石灰化の解析を行った。リン酸バッファーにて石灰化を誘導し、各種サイトカインによる石灰化促進作用を経時的なマイクロCT撮影、および石灰化体積測定にて解析した。結果、IL-1β、IL-17にて石灰化の促進作用を認めた。TNF、IL-6、RANKLでは石灰化促進傾向はあるものの、統計学的有意差は認めなかった。 マウス石灰化モデルとしてKloth欠損マウスを用いた。同マウスに大動脈の石灰化を認めることをマイクロCTおよび組織学的に確認した。ただ、石灰化は進行期、致死的転帰の直前に認めることがわかり、同マウスに炎症を誘導し、その影響を強化することは困難と判断した。現在別の石灰化モデルマウスの作成のための実験を行っている。 また細胞での石灰化機序解明のためにヒト血管平滑筋細胞を用いた実験を行っている。リン酸Bufferでの石灰化誘導が確認でき、現在炎症性サイトカインによる石灰化促進効果、その機序について解析を進めている。 上記実験と並行して、血管石灰化部位に存在する骨細胞様細胞の同定、特性の評価を行っている。組織の免疫染色と顕微鏡観察を行い、現在までに血管石灰化部位にスクレロスチンが陽性となる細胞が存在することを確認した。今後、他の骨細胞関連蛋白の免疫染色も行い、骨細胞様細胞の特性の評価を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大動脈ex vivo培養、マウス石灰化モデル、細胞実験を並行しながら進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
血管平滑筋細胞を用いた石灰化誘導実験で、血管石灰化を誘導するサイトカイン、その機序を探索する。その明らかになったサイトカイン、またそのサイトカイン・シグナルの阻害薬を用い、ex vivo培養にて同様の促進効果、抑制効果を認めるかを評価する。その後、マウスモデルを用いて石灰化抑制効果を検討する。 石灰化部位に存在する骨細胞様細胞の特性について、免疫染色等にて明らかにする。また炎症性サイトカインによる血管石灰化機序に骨細胞様細胞がどのように関与するか検討を進める。
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Causes of Carryover |
物品費が当初予定より安価に抑えられたため、未使用額が発生した。未使用額は次年度の物品の経費に充てる予定である。
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Remarks |
川崎医科大学リウマチ・膠原病学のホームページで研究テーマとして紹介した。
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Research Products
(1 results)