2020 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of intracellular actions of fatty acid-binding protein family and application to clinical therapies
Project/Area Number |
20K08913
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
古橋 眞人 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20563852)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脂肪酸結合タンパク |
Outline of Annual Research Achievements |
1.ヒト脂肪組織由来幹細胞にリコンビナントFABP4を外因性に投与し、マイクロアレーを行った。蛋白~蛋白相互作用カスケード解析から様々な転写因子および各種キナーゼとの相互作用が認められた。 2.ヒト脂肪組織由来幹細胞にリコンビナントFABP4を外因性に投与し、CE-TOFMSおよびLC-TOFMSを用いてメタボローム解析を行った。FABP4の外因性投与により、様々な細胞内メタボライトの変化が認められ、FABP4が脂肪細胞由来の生理活性物質であるアディポカインとして働くことが確認された。 3.リコンビナントFABP4に対する各種脂肪酸(パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、αリノレイン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸)に対する脂肪酸結合親和性を1-anilinonapthalene 8-sulfonic acid (1,8 ANS)を用いて行ったところ、通常状態では脂肪酸結合親和性は必須脂肪酸で、多価不飽和脂肪酸であるリノール酸やαリノレイン酸に親和性が高く、飽和脂肪酸であるパルミチン酸とは親和性が低かった。また、酸化ストレスを模倣するフリーラジカルジェネレーターである2,2′-azobis(2-amidinopropane) dihydrochloride (AAPH)の存在下ではパルミチン酸以外の脂肪酸はKd値が上昇し、親和性が相対的に低くなったが、パルミチン酸とのKd値は変化がなかった。 4.疫学調査 (端野・壮瞥町研究) でFABP4濃度を測定し、12年間のフォロー期間中の心血管死と関連することを見出した。 5.ヒトの心臓手術時に採取した心外膜脂肪組織や血管周囲脂肪組織の検討からFABP4の発現を確認した。血中濃度との関連を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画を順調にこなしている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在進行中の検討を継続していく。 1.受容体ライブラリーを用いて、リコンビナントFABP4に対する候補受容体のスクリーニングアッセイを行う。 2.候補受容体の強制発現細胞株を作成して、各種脂肪酸の結合型および非結合型リコンビナントFABP4投与によるシグナル伝達経路を検討する。 3.臨床サンプルでの検討を進める。
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Causes of Carryover |
今年度中に使用する実験試薬に余裕があったため、次年度以降に購入を回した。
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Research Products
(22 results)
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[Presentation] Elevated circulating FABP4 concentration predicts cardiovascular death in a general population: A 12-year prospective study.2020
Author(s)
Norie Saito, Masato Furuhashi, Masayuki Koyama, Yukimura Higashiura, Hiroshi Akasaka, Marenao Tanaka, Norihito Moniwa, Hirofumi Ohnishi, Shigeyuki Saitoh, Nobuyuki Ura, Kazuaki Shimamoto, Tetsuji Miura
Organizer
第85回日本循環器学会学術集会
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