2022 Fiscal Year Annual Research Report
赤色LEDによる脂肪由来間葉系幹細胞ADSCから肝細胞様細胞HLCへの分化誘導
Project/Area Number |
20K08928
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
齋藤 裕 徳島大学, 病院, 講師 (50548675)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池本 哲也 徳島大学, 病院, 特任教授 (20398019)
山田 眞一郎 徳島大学, 病院, 特任助教 (30579884)
森根 裕二 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (60398021)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | LED / 脂肪由来間葉系幹細胞 / 肝細胞様細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
赤色LED照射はHLC機能向上には寄与せず、赤色LEDから緑色LEDに照射波長を変更(520nm, 15 mW / cm2, 5 min /day)し、同実験を施行。 肉眼的には緑色LED照射の有無で大差はなく、LED照射によっても、細胞のViabilityは落ちることはなかった。肝細胞成熟マーカーのうちAATは有意にLED照射により、発現が上昇しており、アンモニア代謝に関与する、尿素サイクル遺伝子のOTCやCPS1も上昇していた。その結果、HLCのアンモニア代謝が非照射群と比較して改善しており、さらに、CYP3A4活性も良好であった。そのメカニズムとして、LED照射群では光受容体であるOPN3が発現上昇していることをmRNA・WB・免疫組織学的にも評価し、ミトコンドリア機能に関与するPGC1αのmRNA発現が上昇し、その他、ATP assayよるATP活性や細胞内Ca2+濃度も上昇しており、OPN3のGタンパク質共役受容体(GPCR)を介したミトコンドリア機能上昇が肝細胞機能(特にアンモニア代謝)を向上させている可能性がある。
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Research Products
(4 results)