2020 Fiscal Year Research-status Report
Association between immunological high-responder and rejection in organ transplantation
Project/Area Number |
20K08949
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
齋藤 満 秋田大学, 医学部附属病院, 准教授 (80400505)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 移植免疫 / 腎移植 / CREG / 抗体関連型拒絶反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、フローサイトメトリークロスマッチやLuminex法などでより精密に「免疫学的リスク」を評価できるようになった。一方、レシピエントがドナー非特異的な抗HLA抗体を保有している場合(「免疫学的ハイレスポンダー」と呼称)、免疫学的リスク判定は困難である。免疫学的ハイレスポンダーでは抗体産生能の亢進や交叉反応が起こる可能性が示唆されているものの移植成績に影響するかどうかは議論が分かれる。 本研究の目的は「免疫学的ハイレスポンダーは拒絶反応を起こしやすいのか」、について、交叉反応性抗原(CREG)についての研究も含めて基礎実験で検証することである。結果として免疫学的ハイレスポンダーの免疫学的リスクを適切に評価し層別化できれば、リスクに応じた最適な個別医療に繋がるものと考える。また、CREG研究における新たな知見となり、基礎医学の発展や、今後の臨床研究への応用にも貢献できるものと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、本学における新規の動物実験の開始が全て見送られてしまった。今年度に入り、条件付きで新規の動物実験も開始できる見通しとなったため、本格的な実験はこれからということになる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在は供血者(本実験の担当グループメンバーによるボランティア)の採血を行い、本実験に必要なHLA情報を同定し、実験に利用できそうな供血者を探している段階である。加えてHLA情報が分かっていて、すでに当方で腎移植を施行されたレシピエントまたはそのドナーの同意を得て、臨床で必要な採血を行った際の余剰となった血液検体からPBMC(リンパ球)を採取させていただき、マウスに感作させることを考えている。 また、本実験系における感作の方法について、当初の実験計画ではヒトPBMC(リンパ球)での感作を考えていたが、できるだけpureなHLA抗原のみで感作した方が他の抗原の影響を受けにくいため、商業的にHLA抗原を精製している企業に依頼してその一部を提供していただけないか交渉中である。
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Causes of Carryover |
前述の通り、昨年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、本学における新規の動物実験の開始が全て見送られてしまった。従って、当初計上していた予算を消費することが出来なかった。今年度に入り、条件付きで新規の動物実験も開始できる見通しとなり、本格的な実験がこれから開始され、計上していた予算を消費できるものと思われる。
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