2021 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of the new postoperative surveillance using ctDNA test for colorectal cancer patients
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20K08966
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
大塚 幸喜 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (50316387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西塚 哲 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 特任教授 (50453311)
岩谷 岳 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (70405801)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | circulating tumor DNA / 大腸癌 / 術後サーベイランス |
Outline of Annual Research Achievements |
大腸癌術後サーベイランスにおけるdigital PCR (dPCR)を用いたcirculating tumor DNA (ctDNA)検査の可能性について評価した。2016年5月より当施設で大腸癌ctDNAモニタリング研究に登録された108例のうち、R0手術後3年以上経過した52例を対象とした。次世代シーケンサー(NGS)による原発巣変異解析後、1症例あたり1-5個の変異についてdPCR-ctDNAモニタリングを行った。52症例で計867time pointの血漿サンプルでctDNA検査の再発・無再発診断性能、再発症例における画像再発診断に対するctDNA上昇のleading timeを評価した。また1年ごとのCT検査仮定モデルにおける再発発見遅延時間とCT検査回数削減の可能性について検証した。52症例で計87個の変異でctDNAモニタリングを行った。再発は10症例(19%)に認めた。「画像検査に基づく再発」に対するctDNAの再発診断性能および「ctDNA陽性に基づく微量癌遺残を含めた再発」に対するCT検査の再発診断性能(感度/特異度/陽性反応的中率/陰性反応的中率)は、それぞれ(89.5%/95.4%/54.8%/99.3%)vs (57.6%/98.6%/82.6%/95.3%)であった。術後初回採血におけるctDNAの変異アリル頻度は再発群で無再発群に比し有意に高かった(0.00 vs 0.09; P<0.001)。1年ごとCT削減モデルでは、平均CT削減回数は4.0回(1-9)/3年であった。再発群における、平均再発発見遅延日数は107日(0-296)であった。現行検査での再発診断日に対するctDNA検査のleading timeは平均413日(53-890)であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
原発巣遺伝子変異スクリーニングについては、コストや変異検出効率を考慮し、Set1:腫瘍組織3か所、末梢血単核球 (PBMC), Pan-cancer Panel (151遺伝子);Set 2: 腫瘍組織巣1カ所、PBMC, 大腸癌特異的パネル(39遺伝子)Set3: 腫瘍組織巣1カ所のみ、大腸癌特異的パネル(39遺伝子)、と3つの異なるplatformで行われたが、引き続くctDNAモニタリングについては問題とならなかった。効率的なシステムの構築につながった。
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Strategy for Future Research Activity |
ctDNA解析の検証実験を加え、成果発表論文を作成する。ここまでの研究で、無再発例ではサーベイランス期間中全例で術後ctDNA陰性を維持し、再発例では10例中9例で画像診断による再発発見前にctDNAの上昇が確認できた。現行の大腸癌術後サーベイランスのCT検査回数を削減できる根拠が得られた。今後、新しい大腸癌術後サーベイランスの確立のため、前向き研究を企画したい。
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Research Products
(8 results)