2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of hybrid hypoperfusion method for restoration of intestinal graft function
Project/Area Number |
20K08975
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
和田 基 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80372291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松野 直徒 旭川医科大学, 医学部, 特任教授 (00231598)
宮城 重人 東北大学, 大学病院, 准教授 (00420042)
工藤 博典 東北大学, 医学系研究科, 助教 (00723032)
山木 聡史 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (30747887)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小腸移植 / 臓器保存 |
Outline of Annual Research Achievements |
小腸グラフト冷却用の漏斗型冷却パッドの開発とブタ小腸移植モデルを用いた臓器灌流装置の実験を並行して進めている。 ブタ小腸移植モデルを用いた小腸グラフトの灌流、臓器保存の実験に関しては、共同研究者の旭川医科大学 移植医工学治療開発講座特任教授松野教授らが中央精機と共同開発した臓器灌流保存装置の使用契約が新型コロナ感染症の蔓延などの影響で遅れていた(装置そのものは肝臓移植の実験のために配置すみ)がウェブミーティングなどを行い、契約や機器の使用法の研修などをすすめている。また動物実験施設の改修のためブタ大動物手術室や飼育スペースの確保に難渋していたため計画よりも遅れているが、研究計画書を申請し、研究実施環境の整備を行っている。 新型コロナ感染症流行状況も落ち着いてきたため旭川との行き来や対面での会議、相談が可能になりつつあり、web meetingも併用し、契約や実験の相談を行っており、今後も継続して進める予定である。また動物実験施設での実験に関しては、動物実験施設の改修が完了したため、動物実験を準備中で、まもなく稼働できる見込みである。動物実験用の飼育スペースや手術室も確保できる目途がたち、実験スケジュールの調整を行いながら進めていきたいと考えている。 共同研究者の旭川医科大学ではすでに小腸グラフトの灌流実験を開始し、良好な結果が出つつある。 小腸グラフト冷却用の漏斗型冷却パッドの開発は順調で、3DCADソフトを用いて設計、3Dプリンターでの試作を行っている。実物大の冷却パッドを作成できる専用の3Dプリンターを購入し、開発を進めていく予定である。冷却実験などで効果が確認できれば、特許取得を目指して臨床研究推進センターに相談し、特許申請を行いたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の流行のため、共同研究者との連絡や企業との契約に支障をきたしており、動物実験の開始が予定より遅れたが、感染症流行状況の改善に伴い、契約の締結などを進め、共同研究者との共同実験も開始できる目途がたちつつある。 動物実験施設の改修も動物実験の開始を遅らせていたが、改修が完了し、実験計画書の整備、実験室、手術室、飼育場所などの目途もたち、まもなく動物実験を開始できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
企業との契約を締結し、動物実験施設の改修も完了したため、実験計画書の整備、実験室、手術室、飼育場所などを確保し、早急に動物実験を開始したいと考えている。 共同研究者はすでに小腸灌流実験を開始しているので、研究結果を共有し、改善点などを確認し、共同研究を進めていく予定である。新型コロナウィルス感染症流行状況も改善してきているため、旭川医科大学での共同実験などのプロジェクトも進めたい。 漏斗型冷却パッドの開発も、実際の実験での改善、改良を進め、実用可能なモデルを完成させて、特許取得についても検討し、進めていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
研究が新型コロナウィルス感染症の流行により他施設の研究分担者や研究機器の開発会社との連携に支障があったこと、研究分担者(宮城、山木)の異動により連携がとりづらくなったこと、動物実験室の改修により動物実験の実施が困難であったことなどにより、予定よりも遅れ、研究期間を延長し、次年度に実施する研究の分量が多くなったため、次年度使用額が生じた。次年度内に大動物実験を用いた臓器灌流装置による小腸グラフト灌流実験を実施し、小腸グラフト冷却パッドについては、実物大の冷却パッドを作成できる専用の3Dプリンターを購入し、開発を進める予定であり、大動物実験に使用する消耗品などの購入、冷却パッドを作成する3Dプリンターとその消耗品などに研究費を使用する予定である。
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