2021 Fiscal Year Research-status Report
Optimisation of surgical strategy using syngenic mouse model of of metastatic neuroblastoma
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20K08988
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
坂井 宏平 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (30515292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
文野 誠久 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40405254)
田尻 達郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80304806)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 神経芽腫 / 転移 / マウスモデル / 外科治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では神経芽腫の局所腫瘍切除が転移巣に及ぼす影響を分子レベルで解明し、進行神経芽腫の集学的治療における最適な外科治療戦略を確立することを最終目標とする。高率に遠隔転移を生じるシンジェニックマウスモデルを用いて、体内に微小転移を有する状態下での局所腫瘍切除を行い、転移巣の発育や、手術に より変化する分子の変動を観察する。具体的には神経芽腫自然発症マウスモデルから採取した腫瘍細胞を特殊培地で継代培養し、同種マウスに皮下移植すること で高率に遠隔転移を起こすシンジェニックマウスを作成する。シンジェニックマウスに微小転移が生じてくるタイミングで局所腫瘍切除を行い、転移腫瘍やマウ スの組織学的・免疫学的評価を行う。腫瘍を完全に切除する群、腫瘍を切除しない群の比較において、腫瘍の完全切除により転移巣の発育が促進されることが確認された。その後、腫瘍を切除せず手術侵襲のみを加えたSham手術群においても転移の促進効果が確認された。このことにより、手術侵襲自体が転移巣の増悪を 惹起している可能性や、腫瘍への接触を伴う操作により何らかの転移促進因子が分泌される可能性が示唆された。 2021年度はより手術侵襲を均等に加えた状態での検討を行うために、ポリ塩化酢酸ビニルスポンジを皮下に移植して、腫瘍自体は切除しないシャム手術モデルを作成し,また,腫瘍を完全に切除しない部分切除モデルを作成し比較検討したところ,ポリ塩化酢酸ビニルスポンジ群で有意に転移促進が惹起され,全身侵襲自体が転移移促進効果に寄与する可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は手術侵襲の大小による転移促進効果の違いについて検討し,ポリ塩化酢酸ビニルスポンジを皮下に移植するシャム手術モデルを作成し,評価を行った.
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は手術侵襲による転移促進効果をさらに詳細に検討するため、ポリ塩化酢酸ビニルスポンジを皮下に移植して、腫瘍自体は切除しないシャム手術モデル,腫瘍を完全には切除しない部分切除モデルにより,手術侵襲自体が全身に及ぼす影響または腫瘍操作自体による影 響のどちらがより転移移促進効果に寄与しているのかを調査し,論文作成を行う.
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Causes of Carryover |
令和3年度は,免疫染色の検体量が予想より少なかったこと,学会出張予定費がコロナウィルスの影響によりオンライン会議に変わり支出が少なかったことか ら,当初の予定より使用額が減少した. 令和4年度は,出張費が増えること,研究に使用するマウス使用量および免疫染色検体量,血液検査量が増えることが予想されるため,予定通りの支給額と次年度使用額を使 う予定である.
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Research Products
(29 results)