2021 Fiscal Year Research-status Report
発がんリスクと考えられるGermline遺伝子変異によるin vivo発がん実験
Project/Area Number |
20K08992
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
大塚 弘毅 杏林大学, 医学部, 学内講師 (70439165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 卓 杏林大学, 医学部, 教授 (00191768)
松島 早月 杏林大学, 医学部, その他 (80231596)
大西 宏明 杏林大学, 医学部, 教授 (80291326)
苣田 慎一 杏林大学, 医学部, 学内講師 (90639791)
山崎 聡子 杏林大学, 医学部, 助教 (90782863)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 重複がん / 家族性がん / ゲノム不安定性 / メダカ発がん実験 / 毛細血管拡張性運動失調症 |
Outline of Annual Research Achievements |
父親が大腸がん、母親が子宮体がんの家族歴を有し、患者自身は十二指腸がんと大腸がんの重複がんを発症し、手術後にがんが再発、進行した30歳代の男性症例を発見した。全エクソンシーケンスにて、患者はDNA修復遺伝子RAD50の意義不明 I505fs Germline変異を有していることが判明した。患者に多発した2つのがんは、このGermline変異によるDNA修復異常の影響と考えられるMSI-highとTMB-highを呈していた。本症例および家族のがん患者では、このRAD50 Germline変異によりDNA修復異常が生じ、体細胞性変異が多発することにより、がんが多発している可能性が考えられた。しかしながら、このGermline変異による発がん性が 明らかではないので、このGermline変異による発がんリスクを基礎実験で評価することが必要であると考えた。 EGFR V843I Germline変異の発がん実験の経験より、マウスを実験動物に用いて発がん実験を行うことは容易ではなく、マウス以外の実験動物での簡便な発がん実験が必要であると考えた。そこでメダカに着目し、メダカにゲノム編集技術で意義不明Germline変異を導入して発がん実験を行えば、変異による発がん性を簡便に検証可能ではないかと考え、メダカを用いた発がん実験に着手し、発がん実験法を開発した。 メダカにヒトのRAD50のI505fs変異と同様の変異をゲノム編集にて導入し、発がん実験を行った。実験の結果、変異型メダカは腫瘍発生を含む毛細血管拡張性運動失調症(AT)に類似する所見を示した。本変異はAT様のゲノム不安定性から腫瘍発生をもたらすものと考えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
論文作成中である。
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Strategy for Future Research Activity |
論文を発表する。
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Causes of Carryover |
論文発表が遅れているため。
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[Journal Article] Next-Generation Sequencing for Non-Ampullary Duodenal Carcinoma Suggesting the Existence of an Adenoma-Carcinoma Sequence2021
Author(s)
Yoshida T, Kojima Y, Shimada R, Tanabe H, Tabei K, Yanagida O, Nikaido T, Ohtsuka K, Ohnishi H, Abe N, Hisamatsu T, Takahashi S
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Journal Title
Case Rep Gastroenterol
Volume: 15
Pages: 62-69
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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