2022 Fiscal Year Research-status Report
ICG蛍光法による血流可視化と人工知能解析を用いた新規食道癌手術再建技術の開発
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20K09010
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
北川 博之 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (10403883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩部 純 高知大学, 医学部附属病院, その他 (00553877) [Withdrawn]
並川 努 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (50363289)
花崎 和弘 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 病院長 (30240790)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 食道がん / 再建 / 縫合不全 / 血流 / インドシアニングリーン / 近赤外線蛍光法 / プログラミング / 人工知能 |
Outline of Annual Research Achievements |
食道切除、胃管再建術を施行した症例の手術動画で胃管全体の輝度上昇を評価し、動画から変換したフレーム画像で吻合予定部、周囲組織、血管の輝度上昇の時間差と術後イベントとの関連を検討した。また、吻合予定部位の輝度曲線を作製し、輝度上昇起点、時定数、輝度上昇速度と術後イベントの関連を検討するとともに、胃管の中枢から末梢への輝度移行を定量的に解析した。その結果、輝度上昇なしまたは30秒以上遅延する「高度灌流障害」所見と術後合併症との有意な相関を認めた。輝度曲線を作製し解析できた例では、輝度上昇速度はと合併症の有意な関連を認めた。プログラミングによるICG近赤外蛍光法の客観的かつ定量的評価の基礎研究となる本研究では、胃管の輝度上昇が術後合併症発生と関連するという結果が得られ、一方で定量的評価を困難にしうる要因を明らかにすることができた。これらの成果のベースとなる研究成果について各種学会発表、論文執筆を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
手術動画をプログラミングにより解析し、臨床成績と退避する事で精度を確認する事ができた。一方で精度の低い症例については撮影方法の見直しを行った。
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Strategy for Future Research Activity |
プログラミングによるICG近赤外蛍光法の客観的かつ定量的評価の基礎研究となる本研究では、胃管の輝度上昇が術後合併症発生と関連するという結果が得られ、一方で定量的評価を困難にしうる要因を明らかにすることができた。これらの要因を排除しつつ解析可能なデータを今後前向きに蓄積し、将来的に人工知能によるICG近赤外線蛍光法を用いた胃管血流の定量的評価方法の確立を目指したい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による研究の遅れのため延長申請を行った。今後は他部署の研究者との打ち合わせ、および国内外での学会発表、論文執筆を行うために使用する計画である。
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Research Products
(9 results)