2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of new treatment method for colorectal cancer based on cancer microenvironment control using anti-inflammatory light
Project/Area Number |
20K09014
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
平塚 孝宏 大分大学, 医学部, 客員研究員 (20600886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪股 雅史 大分大学, 医学部, 教授 (60315330)
衛藤 剛 大分大学, 医学部, 准教授 (00404369)
白下 英史 大分大学, 医学部, 講師 (50596955)
赤木 智徳 大分大学, 医学部, 助教 (80572007)
大嶋 佑介 富山大学, 学術研究部工学系, 准教授 (10586639)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 癌微小環境 / 粘液癌 / 光線療法 / 大腸癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
「抗炎症光線を用いた癌微小環境制御に基づく新しい大腸癌治療法の開発」 これまでの我々の研究において癌微小環境という癌治療抵抗性に関わる因子を実験環境で再現すべく、大腸癌患者から採取したヒト大腸粘液癌細胞(mucinous carcinoma, signet - ring cell carcinoma) および正常腸管上皮細胞のオルガノイドの構築を行い、それぞれのオルガノイド作成に成功した。オルガノイドの増殖能にはバラツキが大きく、1-3ヶ月間で一定の大きさに培養液内で成長させた。生体内で癌微小環境構築のためNSG-scid mouseの腹腔内に吸入麻酔下にオルガノイドを移植した。一定期間飼育後、安楽死させたのち開腹しオルガノイドの生着を肉眼的に評価した。解剖した全症例で腹膜播種所見や腫瘤形成所見など粘液癌の生着を示す腫瘤形成は腹腔内に認められなかった。粘液癌細胞は臨床検体が少なく、効率良いオルガノイドの作成が困難であることに加え、今回用いた粘液癌のオルガノイドのマウスへの生着は困難であったことから、今後は生着に必要な因子の解析を進めるとともに、すでに構築できている食道癌患者より採取した癌細胞で作成したオルガノイドを用いて、まずはオルガノイドを用いた癌微小環境構築マウスを作成することを目標として、方法を変更した。癌微小環境構築マウスの作成が完成したのちガルバノミラーを用いた光線照射装置を用いて生体微小環境における光線照射の癌抑制効果を調べる方針としている。
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