2021 Fiscal Year Research-status Report
Search for biomarkers for prevention of organ damage due to sepsis
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20K09029
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
田島 秀浩 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (00436825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 哲生 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (40194170)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 敗血症 / 肝類洞閉塞症候群 / 血管外血小板凝集 / アポトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
肝類洞閉塞症候群(SOS)は、門脈圧亢進症状や血中の血小板減少を伴い肝小葉の中心静脈域を主体とした肝障害を示す症候群である。SOSは肝移植後に起こるvenoocclusive disease (VOD)としてもよく知られている致死的で重篤な肝障害であるが、研究代表者らは敗血症における好中球と血小板減少、続発する肝障害においてもSOSとneutrophil extracellular trap system (NETs)形成が深く関与しており、中心静脈域(zone 3)を中心としたアポトーシスが誘導される事を明らかにしてきた。しかしながら、臨床上SOSを早期に診断し、治療評価を的確に行うためのバイオマーカーは未だ確立していない。本研究では敗血症によるSOSにおける血小板関連分子が病態の診断・評価を行うためのバイオマーカーになりうるかについて検討を行い、敗血症による不可逆的な臓器障害を未然に防ぐ治療介入について模索することを目的としている。 初年度はマウスSOSモデルを作成し、トロンボポイエチン(TPO)、von Willebrand factor (vWF)、ADAMTS13の血中、肝組織において測定し、血漿中のTPOおよびvWF濃度、ADAMTS13活性の低下がバイオマーカーとして使用可能であることが推察されている。また、肝細胞のアポトーシス誘導機序の研究として凝集血小板にFas ligandが発現すること、HepG2細胞株に凝集血小板を作用させるとアポトーシスが誘導される事が示された。コロナ禍のために学会発表がしにくい状況となっているが、本研究の要旨は令和2年度の第120回日本外科学会のシンポジウムにおいてオンライン発表した。 昨年度は研究成果を論文化し、現在投稿審査中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は概ね順調に行えており、論文化を試みているが、コロナ禍により学会発表が滞っている。
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Strategy for Future Research Activity |
実験については概ね終了しており、現在投稿・審査中の論文が1編、これから投稿を予定している論文が2編あり、今後発信予定。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で学会出張費がほとんど使用できなかったため、次年度使用額が生じたが、次年度の発表が可能になることを想定して学会出張に備える経費を計上した。
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