2022 Fiscal Year Annual Research Report
酸化修復機能からみた食道癌発癌機序の解明と癌浸潤予防の新規治療の開発
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20K09035
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木村 和恵 九州大学, 医学研究院, 准教授 (70631927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沖 英次 九州大学, 大学病院, 講師 (70380392)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 腸内細菌 / 酸化修復機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
CD44v9をノックアウトさせた食道癌細胞株を用いて浸潤能と遊走能を確認し、増殖能の変化、抗酸化能の変化などを観察する。遺伝子発現ノックイン、ノックダウンなど、組換えDNA実験を行う。その後、hMTH1遺伝子多型を組み込んだ食道癌細胞株において、同様の実験を行う。食道癌細胞株の増殖、浸潤能の変化により、幹細胞特異的なシグナル伝達を検索し新しい治療法の構築を行う。臨床検体で抽出されたmiRNAに関して、測定対象とした組織中のRNAの発現及び活性化を組織染色、DNAチップ、リアルタイムPCR、ウェスタンブロット法による解析を行ない、miRNAアレイにより取得された特異的活性化プロファイルデータの有効性を証明する。 CD44v9をノックダウンすると、遊走能・浸潤能が低下した。TGF-βで刺激すると、遊走能・浸潤能は著明に上昇しその上昇はCD44v9をノックダウンすると抑制された。 TGF-β刺激やCD44v9ノックダウンにより、細胞増殖能は変化しなかった。 酸化的DNA損傷修復に関与する遺伝子多型とp53遺伝子変異との関係が明らかになった。さらに、がん幹細胞の指標とされるCD44v9発現の臨床病理学的意義およびEMTとの関係を明らかにした。酸化修復調整機能として、腸内細菌叢に着目した。 食道癌の治療前後による腸内細菌の変化が、免疫チェックポイント阻害剤の効果と関連ある可能性が示唆された。
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