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2022 Fiscal Year Annual Research Report

膵癌におけるPD-L1/PD-1クロストークが癌細胞に与える影響

Research Project

Project/Area Number 20K09058
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

今井 克憲  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (60555746)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山下 洋市  株式会社麻生(株式会社麻生飯塚病院医学研究推進本部), 外科, 部長 (00404070)
岡部 弘尚  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (40573621)
山尾 宣暢  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (70836337)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords膵癌 / 腫瘍微小環境 / PD-L1 / PD-1
Outline of Annual Research Achievements

膵癌細胞株8株を用いて、リコンビナントPD-1添加によるタンパク発現の変化、phenotypeの変化を検討したが、膵癌細胞株ではリコンビナント添加による明らかな発現変化を確認することはできなかった。原因を考察するに、膵癌細胞におけるPD-L1発現の少なさが関連しているのではないかと考え、膵癌細胞株のPANC-1、S2-013においてPD-L1の過剰発現株を作成した。この過剰発現株に同様にリコンビナントPD-1の添加を行い、フェノタイプやタンパク発現を調べたが、リコンビナントPD-1の添加による変化を観察することができなかった。
一方、MOCK株と過剰発現株ではVimentinやCadherinといったEMT関連マーカーの発現変化や、CD133、CD44といった幹細胞マーカーの発現に変化が認められることが分かった。このことから、膵癌細胞自体の膜上PD-L1からの自己への逆シグナルといった形で、遊走能や転移能、抗癌剤への耐性獲得などに寄与している可能性が考えられた。過去の報告によると、マウスの卵巣癌、メラノーマにおいてPD-L1のノックアウトにより、細胞増殖能と転移能の低下がみられたことや、PD-L1ノックダウンのマウス直腸癌、乳癌においてIFNγの刺激によるSTAT3/Caspase7経路の抑制などが報告されている。こういった点を踏まえ、現在PD-L1過剰発現株とMOCK株において、phenotypeおよびタンパク発現の比較を行っている。また、過剰発現株とMOCK株で発現変化の見られたVimentinに着目し、臨床検体を用いて現在免疫染色を行い、臨床的データとの比較を行っている。

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Published: 2023-12-25  

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