2022 Fiscal Year Research-status Report
MSS/CIN大腸癌における染色体不安定性(CIN)制御機構の解明
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20K09061
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
早瀬 傑 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00583387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡山 洋和 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20583397)
坂本 渉 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (40622337)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 大腸癌 / 染色体不安定性 |
Outline of Annual Research Achievements |
大腸癌の多段階発癌に伴い、染色体不安定性(chromosomal instability: CIN)は増強し、一方でCINは癌進展を促進するとされる。大腸癌の約15%がマイクロサテライト不安定性(microsatellite instability: MSI)を示すのに対し、残りの約85%はマイクロサテライト安定(microsatellite stable: MSS)であり典型的にはCINを示す。本課題は、CINあるいはMSSを示す約85%の大腸癌を対象として、腺腫形成・癌化・進展・転移過程で生じる染色体の欠失に着目する。CINを制御する遺伝子の不活化それ自体がCINのdriverとなり得るとも考えており、その同定と機能的検証、臨床的意義の解明を目的とするものである。
網羅的な遺伝子変異、コピー数 (増幅/欠失)、発現などオミクスデータの統合的な解析を行い、CINの過程で主として欠失によって機能喪失する遺伝子(群)の同定を試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
これまでの解析により、候補となる遺伝子群の抽出や検討を進めているものの、いずれも予備的段階にとどまっており、breakthroughを見いだせていない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
データ解析の継続とともに、文献やパスウェイ解析からの遺伝子候補の絞り込みと遺伝子機能の推定、さらにin vitroでの実験系を拡大する。
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Causes of Carryover |
前年度からの繰り越しが多かったために次年度使用額が生じた。主として消耗品費に充当する。
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