2021 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of clinical validity of ctDNA monitoring for gastrointestinal cancer
Project/Area Number |
20K09064
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
岩谷 岳 岩手医科大学, 医学部, 特任教授 (70405801)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 消化管癌 / circulating tumor DNA |
Outline of Annual Research Achievements |
症例特異的変異を標的としたdigital PCRを用いた食道癌、大腸癌、胃癌において、ctDNAモニタリングが、①早期再発見、②正確な治療効果判定、③無再発状態の確証、において臨床的妥当性を有することを明らかにした。本検査の日常臨床での有効な活用法を見出すため、①については症例のfollow upを続け、再発発見率・ctDNA上昇の画像診断における先行時間についてdata蓄積中である。②については、食道癌症例の化学療法1サイクル前後のctDNA変動割合が正確にその後の治療効果、予後を予測することを明らかにした。③については、大腸癌症例において、無再発例ではctDNA陰性が持続し、再発例ではctDNAが画像再発診断に先行して上昇することから、現行のサーベイランスにおけるCT検査回数を削減できる可能性を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
消化器癌におけるctDNAモニタリングの臨床的妥当性について明らかにしてきたが、治療効果判定や術後サーベイランスにおけるCT検査削減など、臨床での具体的な使用法を提案できた点で順調に進展しているといえる。さらにctDNA検査の有用性を示すべく前向きな試験を計画していく必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの登録症例におけるctDNAモニタリングを継続し、長期経過における再発や治療効果の診断能を正確に把握する。食道癌では化学療法1サイクル後のctDNAが低下しない予後不良症例を対象とし、既存検査による治療変更群とctDNA変化をもとに治療方針を決定する群の2群で生存率を比較する、無作為比較試験を準備中である。
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Causes of Carryover |
当該研究ではNGSによる遺伝子変異スクリーニングにかかる経費および症例特異的変異に対するdigital PCR primer/probeの合成にかかるコストが大半をしめる。少数例ずつの変異解析や少数変異ごとのProbe合成に比べ、多数例でのNGS解析や10-20変異以上のまとめたProbe合成で大幅に価格がディスカウントされるため、次年度にまとめて解析し経費削減をい図る方針としたため。
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Research Products
(7 results)