2020 Fiscal Year Research-status Report
肝腫瘍に対する肝表層血管構造のAI診断に基づくリアルタイム解析システムの開発
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20K09065
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
松田 和広 昭和大学, 医学部, 講師 (40529137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 武士 昭和大学, 医学部, 准教授 (30317515)
村上 雅彦 昭和大学, 医学部, 教授 (70255727)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 腹腔鏡下肝切除 / 術中腫瘍診断 / 肝表層血管 / Narrow-band imaging |
Outline of Annual Research Achievements |
腹腔鏡下肝切除を施行した症例を対象とし、良性および悪性腫瘍を含め35結節に対して肝腫瘤の局在と肝表層の血管構造の変化について評価を行った。研究計画の想定通り、悪性腫瘍においては肝表層の微小血管構造に異常な変化を認めたが、良性腫瘍においては明らかな変化は認められないことを実証した。この肝表層の異常血管構造を1. Enlargement、2. Tortuosity、3.Heterogeneityの3つに分類し評価を行った結果、悪性腫瘍の局在に一致して24例(82.8%)に肝表層の異常血管構造を認め、Narrow-band imaging(NBI)観察やにてより明瞭に描出された。異常血管構造の発現は肝細胞癌(90.9%),転移性肝癌(77.8%)に認められ、肝細胞癌でより強く認められた。これらの先行研究の結果は学会および論文にて報告を行った。今後、症例の蓄積を行い結果の整合性を高めると共に、AI診断システム実現に向けて研究計画を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
腹腔鏡下肝切除症例における肝表層の微小血管構造の変化と、病理学的診断の整合性についてはこれまでの症例から証明されつつある。しかしながら、症例の蓄積はが当初の予定より少なくデータの蓄積がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、精力的に症例データの蓄積作業を進める。手術症例の減少により、当院単独では症例の蓄積が予定より遅れてしまうことが想定された場合は、関連施設への研究協力を依頼し症例獲得に努める。
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Causes of Carryover |
旅費に関してはCOVID19の影響で多くの学会がwebになり、国際学会の参加も不可であったため計上することがなかった。次年度はより積極的に学会参加を行い研究を推進していきたい。また、必要備品や論文投稿にかかった費用は本年度に計上できなかったため次年度に申請する予定である。
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Research Products
(3 results)